好き勝手学校選択論(6)クオリティスコア再考
☆クオリティスコア(QS)をつけていくと、比較も考えやすくなる。学校選択のマッチングは比較がポイントになるが、いったんスコア化し、それからそれが妥当かどうか再考していけば、併願や両方合格して、迷った時に意思決定する材料になるはず。
☆たとえば、芝と攻玉社もどちらにするか迷う学校グループだろう。たしかにQSスコアは同じだ。
☆各項目をみると、通常授業と行事・体験学習のところとツールとしての英語の箇所が違う。
☆芝は、体験やディスカッションなどのコミュニケーションを大事にする。何せ手を放して抱きかかえるというカウンセリングマインドに満ちた学校。
☆攻玉社は、授業は東大を頂点とする大学受験準備授業。だから従来型。そこで差異がでる。
☆攻玉社は、東大ピラミッド学歴社会の中で勝ち組になるには国際学級の英語力が大きく貢献している。このクラスのメンバーの帰国生の英語力は受験英語の枠を超えている。
☆さて、本物科学志向、体験学習で非常に注目されている芝浦工大はQSは高い。なぜかというと1998年ころから、コミュニケーション授業に取り組み英語力に力を入れてきた。
☆それは、当時(今もだが)ポスドク問題があった。博士になっても職がない。知的能力の問題ではなく、コミュニケーション能力やチームワーク力、メンター力などの科学者のサバイバルスキルが養われていないのが問題だと言われていた。
☆そこでコミュニケーション能力を高める授業を行っていたし、これかの理系は英語で論文を書いたりプレゼンしたりするのは当たり前であるというグローバル教育の先駆けだった。10年以上経って、その積み上げが受験市場に支持されるようになったのだろう。
☆大学合格実績も伸びているから、教育の質のパフォーマンスは高い学校。
☆こんな感じで比較衡量しながら、意思決定できる。もちろん、直感的にエイヤーと決めるのもまったく問題ない。それは価値観の問題で、どっちがいいなんて答えなどない。
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