2014中学受験【004】 21世紀型教育と20世紀型教育の対照表
☆「2014中学受験【002】 中学受験生の新たな学校選択視点 達成度テストの時代へ」で、
そこまで時代を読んでいる21世紀型教育を考える学校を自ら探す学校選択眼を磨く必要があろう。
☆と書いたので、21世紀型教育と20世紀型教育の対照表を作った。
☆教育力は、今までのように偏差値と大学合格実績だけではなく、クオリティスコアも考える。いずれ一覧表にしたいが、今は気になる学校のみ挙げておこう。
☆クオリティスコアの付け方については、次のページを参考に、ご自分でもつけてみてほしい。
☆クオリティスコアの高い学校は、かりに現在の偏差値が低くても、6年後には大学合格実績は破格に伸びている。そのときやっと偏差値が高くなる。
☆逆にクオリティスコアが低いところは、自助努力でクオリティスコアを上げれば、問題ないが、それをしなければ、大学合格実績は伸び悩み、偏差値も下がっていく。そんなケースは過去の歴史を見れば、たくさんあるだろう。
【気になる共学校のクオリティスコア】
【気になる女子校のクオリティスコア】
【気になる男子校のクオリティスコア】
☆知の枠組みは、20世紀型は、知識の辞書を記憶し、そこから自在に引き出せるkという知識の多寡の定着度が重要だった。それは、20世紀が1989年まで、壁や境界線で区分け・分類され、安定していたから、その与えられた分類枠内で、優勝劣敗を競っていればよかった。
☆しかし、1989年、ベルリン壁崩壊以後は、急速に知の越境活動が起こり、IT革命とともに、枠組みの解体と広がりを繰り返してきた。学際とか知の横断、越境、インターフェースというパラダイムシフトが唱えられるようになったのは記憶に新しい。
☆それが今やっとタブレットとともに、教育現場にリアリティを伴ってやってきたのである。
☆このことがグローバル社会の到来であり、それに伴いグローバル教育がやってきていることも周知の事実である。
☆マイクロソフトやグーグール、インテルというIT産業が、ネット、オンライン、タブレットで教育のイノベーション、もちろんそれによる世界経済の活性化を図ろうとしているのも今や明らかである。
☆そのイノベーションは、知のスキルを20世紀型のチョーク&トークという説明型のスキルから21世紀型にシフトする大きなきっかけにもなっている。
(米国の教育シンクタンクの学習ピラミッドは有名だが、これに20世紀型教育と21世紀型教育の比較を重ねるとイメージがつきやすい。今トレンドになりつつある「反転授業」の発想などはまさにこの考え方に準拠しているといえよう)
☆そして、それは授業の型が双方向型、コラボ型になり、問題解決力も、教科という枠内から当然外に出て、リンクし合いはじめている。政治や経済、情報のみならずというか、その影響をダイレクトに教育は受けるから、教育の内容ばかりか、それによって生まれる成果も、国内の学歴社会からグローバルな進路指導にシフトするのも明らか。
☆ただし、グローバルな学歴社会や知の階級構造の問題もあり、だからこそそこに巻き込まれ自分を見失わないようにするためにもグローバルキャリアデザインが必要不可欠になる。各国がガバナーや企業、NGOとコラボしながらグローバル教育に取り組んでいるのはそういうわけだ。
☆このような複雑かつダイナミックな社会の影響を受ける学校の教師が、専門教科と担任と部活に専念せいていても、自分は幸せかもしれないが、グローバル社会にに巻き込まれる未来の生徒の生活社会に貢献できない。
☆どうしても、マルチロールプレイヤーである教師の登場が必要である。エコロジカルな未来社会を自然科学と社会科学の複眼でデザインでき、そのためには学際的なデータサイエンティストであり、IB(国際バカロレア)を超える教育をデザインできる人材である。
☆2018年以降の達成度テストは、本来的にはIBやETSの見識を模倣するはずだから、そういう教師はすでに存在している。日本だけがそのような教師を輩出することができないというのは、おかしな話である。
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