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都立国際高、国際バカロレア導入!

☆日本経済新聞2013/11/16 10:47

 東京都は16日までに、世界の多くの大学が入学資格として認める「国際バカロレア(IB)」の教育プログラムを都立国際高校(東京・目黒)が2016年度に導入すると発表した。

☆グローバル人材育成時代に公立学校が、IB認定に動く。これはたんに「認定されれば公立校で初」であるということではない。そんなことはむしろどうでもよい。なんでそんなことを記事に書くのかわからない。

☆それはともかく、もともと都立国際高校は、

・学習指導要領とそれに国際関係の特別な講座をプラスしている。

・それでいて進学指導特別推進校でもある。

・来年度から英語での授業も始める。

☆この条件に、IBが備わるのである。もちろん足し算ではない。

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☆IBの教科のところは、そのまま学習指導要領の時間を使えばよいし、IBのTOKなどの教科横断型の授業は、特別な講座群の時間を使えなよい。

☆それじゃあ、学習指導要領とIBのディプロマのズレはどうなるのか?

・現行制度上は、一般の大学入試の範囲を十分に学べないから、学習指導要領とIBの両方を学ぶ形になってたいへん。

・現状実際はどうかというと、通信制高校にあるように、学習指導要領の勉強自体は簡単にできてしまうから、進路先を私立大学に決めれば、IBと受験科目に特化できるし、英語力は万全になるから、AO入試、公募推薦で、早慶上智はさらに合格する。この感覚は進学指導特別推進校として当然。

・2018年度に現行制度が変わる。2016年度からということは、そのときの高2生がスタートする。ディプロマは2年で取得するから、高3のときには、2017年度、大学入試改革が本格化するのは卒業時の2018年度(前倒しの可能性もあるが)。都立国際高校は、ここにマインドセットしている。

・つまり、IBディプロマ取得者は、IB枠で受験できてしまう。つまり、現状のIB取得帰国生と同じ試験が受けられる。

☆一方センター試験は廃止になって、高2から達成度テストが始まるとも言われている。基礎編と発展編の2回。基礎編は教科書程度。都立国際高校の生徒なら、教科書の基本問題を1冊マスターするのに、1週間くらいあれば十分。

☆制度から見れば難しい局面も、実態から見れば、スカスカ。新聞という公器は、なぜか制度側に立って情報を流すことが使命になっていて、それゆえ市民のための情報を流す役割を主観的な情報として排除している。

☆官尊民卑を強化する意味で公器ということになっている。だから、話が複雑になる。実態は簡便平易楽々なのだ。

☆IBディプロマを導入すれば、大学入試改革も同時に進むから、大学がまず変わらなければできないとか、高校のカリキュラムが変わらなければできないというような、できない理由ばかり並べたてる必要はもはやない。

☆それでも、IBについていける子は少ないのではないかと、またまたネガティブファンタジーを生み出すだろうが、そんなのわけないのだ。

☆IBで学ぶ意欲さえあれば、ディプロマの評価が低くても、大学で研究する優秀な人材をとることができるというのは暗黙の了解だからだ。

☆それにIBのディプロマのスコアは高くなくても、TOEFLやTOEICのレベルはCEFRでいけば、C1C2レベル。これは今までの公募推薦やAO入試の基準よりはるかに高い(A1A2B1B2C1C2の順にレベルはあがる。AO入試や公募推薦ではB1B2レベルしか要求されない)。

☆現状でも、MARCH以上の私立は、英語力だけで大学に合格できるシステムがあるのだから、何の問題もない。

☆IBのディプロマで学んだ生徒は、対話型授業だし、思考力重視の頭脳になるし、問題解決型は当たり前になるし、21世紀型スキルは当然身につける。

☆従来型の知識偏重型頭脳より歓迎されるのは火を見るより明らかである。東工大の元学者が、ケンブリッジの学生と話をしたときに、彼らが数学の知識が少ないのに唖然としたが、議論をすると太刀打ちできないのにさらに驚いたと。少ない知識を整理し議論の道具に使えるようにトレーニングされているからだと。こういう方が文科省の顧問としているのである。

☆これからの文科省もやってくれるんじゃないかなあ!だからといって合理的実証主義というパラダイムを変えるわけではないから、優勝劣敗資本主義を維持する官僚であることに変わりはない。

☆共に生きる自然秩序型資本主義に価値を置き、普遍的な自然法の論理的仮説を保守する≪私学の系譜≫は、≪官学の系譜≫に与しないで独自路線を歩むだろうが。

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