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2014中学受験【046】 横浜エリアの唯一のプロテスタント校

☆横浜エリアのプロテスタント校といえば、特に山手の丘にある3つの学校を想起するだろう。フェリス、横浜共立、横浜女学院。この中で、社会を動かす人材を育成するプログラムを持っているのは横浜女学院。

☆フェリスも横浜共立も、毎朝礼拝を開いて、聖書を読んで、祈りをささげていれば、まっすぐな女性が育つと考えている。聖書以上のプログラムが必要あるはずがないのだと。

☆ただ、最低限学習指導要領と生徒募集のための偏差値は維持するために長崎の出島よろしく、対文科省、対受験業界との最小限のお付き合いはしようということなのだろう。

☆すべては神様の計画通りだから、聖書と祈りを徹底すれば、あとは生徒の自由であると。あとは同窓力にまかせようと。

☆だから、良質の家庭の良質のお嬢様が来るから、必要な教育や受験勉強は、家庭が解決する。学校は、そういうネットワークのプラットフォームに過ぎない。

☆ただし、そこは、神の国の支店であるから、強力である。そういう高邁な精神を持っている学校である。

☆しかし、ピューリタン時代の丘の上の教会を決め込んでいてよいのだろうか。私のような世俗の人間の遠く及ばない丘の頂の上にあるから、よくわからない。いずれにしても、日本人は野蛮人だからキリスト教の精神を教えてあげないとという官尊民卑ならぬ、基督尊日本卑みたいな根っこがどこかにあるのかもしれない。

☆それなら、もっとストイックに、真の学びを行う決意のある受験生のみ入学を許す。塾に頼らず、偏差値を捨て、聖書に基づいて、学びを行ってきた生徒のみ針の穴を通ることができるのだとぶち上げるべきではないか。あるいは、塾もよい、偏差値もよいが、入学後は必ず受洗することぐらいは呼びかけるべきではないか。

☆その点、横浜女学院は開かれている。しかも日本人による日本人にあったキリスト教学校を創ろうというところから始まっているから、寛容の精神に満ち溢れている。

☆日本の教育の危機をきちんと認識し、今頃になって世の中グローバル人材育成と喧しいが、すでにきっちり準備をしてきた。

☆この社会にある1つひとつに丁寧にプロテスタンティズムを植え付ける努力をしている。実用的であると同時にキリスト教の精神を忘れることはない。その両方に教師と生徒がいっしょにいる。

☆そこがフェリスや横浜共立と違うところだろう。この両校の教師や聖職者は、聖なるシェルターから出ようとしない。世間はワルプルギスの夜なのだ。そんなところに出たら偶像崇拝者たちに、物神崇拝者たちに、拝金主義者たちに襲われてしまうからとでも考えているのかもしれない。

☆生徒たちは、そんなグローバルな世界で、サバイブできるように、聖書を教え、祈りをささげ、学び方を伝授する。あとは自己責任だよ、自律だよ。がんばれと。たしかに卒業生はがんばっているから何の問題もないのだが。

☆横浜女学院は、そんな偶像崇拝者たちや拝金主義者たちと共に生きながら改心させ、そんな社会を動かしていく。そのためには、教師もともに立ち臨む。その勇気こそ十字架に自らたち臨んだイエスの精神であり、隣人への愛と誠なのである。

☆もし、フェリスや横浜共立に行こうと思っていた生徒が10人ずつ改心して(それ以上はダメですよ。横浜女学院第一志望の生徒がまず大切ですから)横浜女学院に行けば、横浜エリアのプロテスタント校全体が、聖なるシェルターから飛び出てくるのではないか。神奈川の私立学校の教育が偏差値呪縛から一挙に解放されるだろう。

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