« 2014中学受験【070】 湘南白百合 エンパワーメントプログラムの意味! | トップページ | 2014中学受験【072】 八雲学園 来春も人気の理由  »

2014中学受験【071】 大橋清貫理事長の改革方程式

☆新時代教育研究所の大橋清貫理事長のブログはおもしろい。たとえば、「改革成功の図式」。特定の学校を挙げて述べているわけではなく、伸びる学校に共通する話だが、フィクションではなく、現在進行形の話で臨場感にあふれている。

☆ある学校で、「その時、歴史が動いた」と言える瞬間に立ち会ったという時の話である。

「生徒の生き方を変えることさえできる。」「保護者から素晴らしい授業をありがとうと言われた。」「時代が本当に求める教育を実践している。」「教員としての強い使命感を感じた。」これらは教員一人一人が発した言葉だ。更に続いた。「一人一人の一滴一滴が繋がり大きな流れになった。」「方向性が見えた。全員でやろう。」「改善は改革となり、改革は今や革命と呼ぶレベルになった。」「この熱気はきっと受験生や保護者にも伝わる。」これはすべて実話だ。その場にいて目頭が熱くなった。

☆よく学校が変わる時には、教職員が一丸となっていると言われる。経営コンサルタント流儀で言えば、チームビルディングが成功しているのだと。しかし、本当のところはそこに立ち会わなければよくわからないが、この大橋先生の記述ほど伝わるものはないだろう。

改革開始から八ヶ月、積み重ねた議論、打ち合わせ、会議、研修、その結果として今日、最も充実した日となった。達成感があった。だから学校は素敵だと心から思った。教育は素晴らしい。キラキラ感という言葉をよく使わせてもらっている。・・・・・・そんな学校が新たに登場した。キラキラ校がどんどん登場してほしい。学校改革成功の図式のヒントはこんなところにあると思う。

☆さらりと書かれているが、極めて重要である。一丸になるには、学内で議論を積み重ねばならない、打ち合わせを頻繁に行わねばならない、会議や研修で満たされていなければならない。そんな時間はどこにあるのかと思う暇もないくらいキラキラ感を振りまきながら仕事をしている教育現場に遭遇したら、必ずやその学校には革命が起こっている。

☆伸びる学校の先生方と話をしていて共通するのは、アーネストな教師の存在。ダメな学校の教師は、斜に構えたり、批判的だったり、長所を指摘するとヨイショするなと訝しげな目でみたり、人の話に対し重箱の隅をつつくようにあらを探す。

☆反対に、長所も短所も正直に受け入れ、学びのリソースにする教師。互いにエンパワーするような資質の教師がいる学校は、必ず伸びると確信している。

☆中学受験市場がフリーズしているのは、もちろん少子化や経済の問題もある。しかし、偏差値や大学合格実績などの荒っぽい定量的方法に偏りすぎ、大橋清貫理事長のように、社会学、文化人類学、民族誌学的な調査方法も用いたエスノグラフィックな手法やMBA的な心理学手法などの質的リサーチ、つまり、デプスインタビュー、ユーザビリティテスト、観察調査、コンテクスチュアルインクワイアリーなどの手法を駆使して、潜在的な情報を探り、問題の構造化を詰めていくマーケティング論が展開されてこなかったからであろう。

☆今後は量定リサーチと質的リサーチの両方のバランスがポイントになる。もっとも後者は哲学や思想が必要であり、ある大手塾にいまだはびこっている能書きはいらないという恫喝手法がある限り、すぐには移行しないかもしれない。

☆いや、おそらく大橋清貫理事長率いる新時代教育研究所がその壁を突破することになるだろう。期待したい。

|

« 2014中学受験【070】 湘南白百合 エンパワーメントプログラムの意味! | トップページ | 2014中学受験【072】 八雲学園 来春も人気の理由  »

中学入試」カテゴリの記事