2014中学受験【078】 日大・工学院・芝浦工大・近畿大の注目
☆東大や医学部ばかりが大学進学実績で目立つが、世の中のベースは都市生活。スマートな都市づくりの基盤をつくるのは、建築学である。
☆東京の丸の内の赤レンガ街をつくり、東京駅の丸の内駅舎を設計したのも、もちろん建築家。
☆建築学科は多くの大学にあるが、「建築学部」が単独であるのは、工学院大学と近畿大学。一級建築士をきちんと輩出しているのはさすが。
☆しかし、これがなぜ中学入試に関係があるのか?あるのである。というのも、建築学部や建築学科のある大学附属中高は、そのリソースを欲しいままに使えるのである。
☆建築というのは、上下水道のインフラ、エコロジー、景観、行政、法律、経済、アート、人権、ICTなどグローバルシチズンの生活全体をデザインする最強のソフトパワーである。
☆何を言っているのだ!これからは医療だろう、それに自動車産業が日本の基幹だあ!と言われる方もいるだろう。しかし、これらは交通渋滞や公害、交通事故がないように都市計画がなされていなければ、成り立たない産業である。
☆土建国家や不動産バブルなどをけん引してきたのは、建築家ではない。建築とは物質的空間をつくることが目標ではない。物質を介して自然と社会と精神の関係総体をデザインすることが目標である。
☆しかし、このことがわからない物質拝金主義者が世にいるものである。その権力者に翻弄されながら、岩崎、渋沢、福沢という私学人にサポートされつつ、精神のデザインを丸の内に展開したのがジョサイア・コンドルであり、現在復元された赤レンガの丸の内駅舎を設計したのがコンドルの弟子辰野金吾である。
☆そして、辰野金吾の弟子たちが工学院の遺伝子を形成した。そのリソースを活かして、今では工学院は10000人科学教室を毎年開催している。
☆同じような試みは、上記一覧の各大学の附属中高がある場合、行われているのである。
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