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2014中学受験【080】 大学入試改革前倒しに対応できる学校を併願校に!!

☆産経新聞 12月31日(火)7時55分配信 によると、

平成30年度以降に予定されている大学入試改革について、TOEICや英検などの英語資格試験を大学入試センター試験に活用する特例措置を、予定より前倒しして導入する方向で文部科学省が検討していることが30日、同省関係者への取材で分かった。高校在学中にTOEICなどで高得点をとれば、センター試験の英語の得点を満点とする方針であることも判明。年明け後の中央教育審議会で議論される見通しだ。

☆特例措置の導入によって、一発入試型のセンター試験ではなく、複数回受験をするのと同じようにしていくのがねらいなのだろう。政府の教育再生実行会議が、今年10月に第4次提言「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」を発表したが、この路線を実行する意欲が表れている。

☆センター試験は一回でも、資格試験ならば何度も活用できる。同記事によると、

具体的には、英語教育で国内外から評価の高い国際教養大学(秋田市)が実施している取り組みを参考に、例えば高校在学中にTOEFL(iBT)71点以上、同(PBT)530点以上、TOEIC780点以上、英検準1級以上の得点や資格を取得すれば、センター試験の英語科目を満点と換算する案が浮上している。ただし「点数や導入時期などは中教審で議論される」(関係者)という。

☆つまり世界標準の言語能力B1B2レベルをセンター試験の基準とするということがまずは明快になったわけだ。第4次提言は、このテストをタキソノミー的な発想で脱構築し、さらに「基礎レベル」と「発展レベル」の2つの「達成度テスト」にすることが予定されている。

☆おそらく、「基礎レベル」の言語能力をB1B2レベルに設定し、「発展レベル」をC1C2に設定してくるのではないか。そうならないと、IBやAレベルの上位者と競争できるグローバル人材が日本から輩出できないからである。

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(この換算表は、ネットで収取した情報で本間が加工。 絶対ではない。しかし、英検の場合だけB1ではなくB2に文科省が設定していることがわかるだろう。英検とTOEFLやTOEICの絶妙なバランスを考えていることが了解できる)

☆「国際教養大学(秋田市)が実施している取り組みを参考に」とさらりと書かれているが、今年7月に教育再生実行会議の委員が、国際教養大学にヒアリングにいき、「国際教養大学関係者との懇談、日米の学生によるプロジェクト調査結果・提案発表会視察、施設(図書館、言語異文化学習センター、キャリア開発センター)視察」のような内容をこなしてきている。

☆その成果が表れたと言える。つまり、大学入試改革に対し、政府と文科省は本気であるということだ。同記事には、

東京五輪開催を見据え、国際的な人材育成にいち早く取り組む観点から、文科省では英語の試験に限り、先行して改革を進めることにしたもようだ。

☆オリンピック校が経済のみならず教育改革にも影響を与えることになるとは。もっとも教育改革の成功が、経済効果を上げる最適な政策なのであるということなのだろう。

☆本物の大学入試改革になることを期待したい。

☆そして、この大学入試改革の影響をダイレクトに影響を受けるのは、中学受験生。この動きに対応できる学校を併願校にしておくことは、先見の明ありということになろう。以下のLL・GL・LGカテゴリーの中に選択した学校があるかどうか今一度チェックしてみてはいかがだろうか。

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