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2016年 教師の役割変わる 脱偏差値加速

☆日本経済新聞2013/12/14 13:30 によると、

文部科学省はICT(情報通信技術)を活用した高校での遠隔授業を正式な授業として認める方針だ。対面教育の原則を緩和することで、他校の教員や大学教授らによる高度な授業を場所を選ばず受けることができるようになる。早ければ2016年度に解禁し、全国の高校での実施を目指す。

☆これによって、偏差値の高い学校にいって有利な授業を受けたいという学校選択の指標はみごとに崩れていく。つまり20世紀型教師の役割は終わりに近づいている。

☆すでに、コーチという言葉は定着しているが、そんな役割だけでは、ICTを媒介に外部のリソースを授業につなぐことはできない。

☆ファシリテーター、プロデューサー、コーディネーターも必要であるが、最も必要となるのは、知のインターフェースメイカー。

☆その学びの環境に入ると、マニュアルもなにもなくても、生徒が勝手に操作しているうちに、いろいろなことに気づき、スキルもアップし、自らの才能を開発していくというインターフェースを創り出せるかどうかがカギ。

☆もちろん、そのメタファーはスマホやタブレットである。それを入手したクライアントは、画面というインターフェースをタッチし操作していくことで、世界中の情報をゲットでき、アプリで編集し、発信までしていく。

☆もちろん、リスクも高いが、それだけに自然にリスクテーカーにもなっている。また、インターフェースは、自分の行動の履歴もクラウド上に残されるから、自らを振り返りつつ、しかも共有機能が当たり前だから、他者の行動も振り返りながら、協同メタ認知を稼働できる。

☆基本はコミュニケーションツール。双方向もコラボも当たり前。

☆このイメージが授業に逆投影されているわけである。

☆そんなのは遠い話しではないかと思ていると、海外の大学では、良し悪しは別にして、オンライン授業は当たりまえ、反転授業もトレンドになりつつある。21世紀型スキルも急速に広まっている。

☆あとは、総合学習や土曜日以外に、授業そのものに、ICTによる遠隔授業の解禁がされれば一気呵成に変わる。そして機が熟したということなのだろう。

☆先日、聖学院の先生方と中1男子20名とワークショップを行った。ノーベル経済学者の経済モデルやアベノミクスの成長戦略モデル、ファッションモデル、マックス・ウェーバーモデル、大学選択モデルなどミックスして考えて、実はそこの理解よりも、わからない、どうしてファッションモデルが経済モデルとつながるのか(実は簡単に彼らは回答をつくった!)、自分たちのすきなゲームで考えたら、などなどの思考過程を振り返るというのが目的。つまり、自分なりの「思考モデル」をつくる「頭のフェイントプロジェクト」。

☆おもしろかったのは、キリスト教の学校がゆえに、学校としての経済モデルは、ちゃんとマックス・ウェーバーのプロテスタンティズムの倫理をとらえていること。しかしながら「自分としては」という立場によって考え方が違うことを語っていた生徒がいたこと。ちゃんとメタ認知を働かせている。

☆また、ある生徒がプレゼンしたら、もう一度同じことを言ってもらった。そして、センテンスごとに、今の彼の考えはどんな思考の道具を使っているのか、対話していった。対比を使っているとか、比喩を使っているとか、因果関係を使っているとか・・・。

☆「自分なりの思考モデル」を見える化する作業は、たいへん集中していた。マルザーノのタキソノミーも配布して、90分を振りかえり、あのときはどのレベルだったのかもちらりと対話。しかし、マルザーノよりも「自分なりの思考モデル」のほうが関心度は高かった。当然であるが。

☆彼らは、ゲームを使いこなすから、ステージや成長レベルの話は、スーと入る。もちろん、ゲームをつかうということは、すでに様々なICTを持っているということを示唆するが。とにも、RPGやカードゲームでは、同じ能力もレベルアップすると名称が変わる。「置き換え操作」という数学的思考はむしろ楽なのだ。

☆教科書言語はもはや「思考」のインターフェースとして、多くの生徒の支持を得られないということではないか。

☆聖学院は電子ボードやタブレット、その逆にレジェンドティーチャー、そして多様な留学制度という多彩な学びのインターフェースを創出している。

☆時代が変わるとき、その兆しが必ずあるが、聖学院の教師による新たな教育の挑戦もまた未来の予告編なのである。

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