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PISA2012 日本の結果 3分野で順位上昇

☆日本経済新聞 2013/12/3 19:00によると、

経済協力開発機構(OECD)は3日、65カ国・地域の15歳約51万人を対象に2012年に実施した学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。日本は読解力と科学的応用力が4位、数学的応用力が7位となり、前回の09年調査からいずれも順位を上げた。

☆木村 正人氏(在英国際ジャーナリスト) 2013年12月3日 18時59分の「日本の学力回復 アジア上位独占 OECD学習到達度調査(PISA)」によると、

【数学】

①上海

②シンガポール

③香港

④台湾

⑤韓国

⑥マカオ

⑦日本

【読解】

①上海

②香港

③シンガポール

④日本

⑤韓国

⑥フィンランド

⑦台湾

【科学】

①上海

②香港

③シンガポール

④日本

⑤フィンランド

⑥エストニア

⑦韓国

☆PISAのリーダー、フィンランドは低迷し、上位をアジアが占める。これはアジアの時代だ!とはいかないだろうが、そういう気運が生まれるのは世間さまだから、それそれで、盛り上がればよい。

☆ただ、それより大事なことは、OECD/PISAの報告を眺めることだ。ランキングははっきりいってどうでもよい。それより、報告書の学校や教育、学び、そして教育経済に関する視点を学ぶことである。

☆たとえば、学校が習熟度などのトラッキングを行うことと生徒のモチベーションの相関を分析しているデータがある。

Pisa3

☆どのような分析かきちんと調べなければならないが、日本の生徒のモチベーションの低さはやはり問題である。かといって上海の高さはよいかというと、これもまたモチベーションの種類がちがうと考えられるから、スコアが高いか低いかだけで語るのは危険ではある。

☆しかし、現状高校入試で、自己肯定感が低くなっているのが、社会学的調査で明らかになっているから、日本に関しては実感と重なる結果ではないだろうか。

Pisa2

☆また、PISAもタキソノミー的な発想で、考え方をレベル分けをしているが、高次思考のレベル5、6で「読解」と「科学」はさらに順位を上げているが、数学は1つ下げている。そのぐらい何だよという話ではあるが、次のような結果もある。

Pisa1

☆高次思考ができる生徒は、やはり数学も読解も科学もできている。それはそうだろうが、では次はとなると、数学だけできる生徒の割合が高くなっている。数学的思考は高次思考向きという話。

☆これだけでは何ともいえないが、おそらく高次思考と数学は相関が高いということだろう。

☆日本の生徒は、数学の高次思考が相対的に弱いということなのかもしれない。それはIBのハイレベル数学のような学びが、日本でないからではないか。

☆聖学院の数学科の主任本橋真紀子先生は、カントールの数学の話を授業で挿入するが、これはIBのハイレベル数学の研修で、IBの生徒がデンジャランスナレッジという現代数学者の理論を学ぶコースのワークショップに刺激されてということだ。

☆OECD/PISAの膨大な報告書のうちのわずか1ページのランキング情報で、どうか楽観的にも悲観的にも、右往左往も、右顧左眄もしないで、冷静に21世紀の学びを描こうではないか。

☆なお、この報告書の翻訳が欲しいところであるが、日本の国立教育政策研究所は、独自に分析するから、必ずしも同じものではではない。それがどういうことなのかは、想像はお任せする。

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