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学校選択の復習 教育の転換点の確認

☆この時期、第1志望校、第2志望校については、決まっているものの、併願校全体については、まだ流動的というご家庭も多いだろう。そこで、参考になるかもしれないので、本ブログで発信してきた選択視点の情報についてまとめてみよう。

☆まず自分の学校選択価値観の確認をする。

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☆この確認が必要なのは、来年の新中2(現中1)から大学入試センター試験が廃止されるなど大学入試制度が大きく変わる可能性が出てきたからである。

☆自民党政権がしばらく続くとすると、ほぼそうなるだろうから、こういう情報に敏感に対応する先見性ある学校もでてくる。このような変化を選択の視点に取り入れたいと思う選択者は、イノベーターやアーリーアダプターである。

☆反対に、そうはいっても向こう20年は世の中はそう変わらないから、東大、早慶あたりにいけるチャンスの高い学校がやはりよい。たとえば、豊島岡女子や聖光に行って、真ん中以下の成績であれば、そのときは別に学校にお世話にならなくても留学させればよいから、様子を見ようというのも1つの価値観である。保守主義もまた大いに結構である。

☆以上の中間が一番迷うかもしれない。イノベーティブな学校でなおかつ大学進学実績も安定的だというところを選べばよいから、麻布や海城、JG、鴎友学園女子を選択するまではよいが、併願を考えると、やっぱり本郷がいいのではとか、山脇がよいのではと迷う。結局併願戦略が一貫性というより二元化してしまう。

☆しかし、ここで大事なことは、一貫性にこだわる必要はないということだ。ここまできたら、合格することが最優先である。と割り切るのも大事である。

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☆LL型は、イノベーター、アーリーマジョリティが選択するだろうカテゴリー。保守主義であるレイトマジョリティーは、GG型。アーリーマジョリティは、LL、LG、GL、GGすべてが射程にはいる。だから大いに迷うわけである。

☆さて、イノベーター、アーリーマジョリティは、そういう感性があるから、何が新しいのか理屈ではなく、感じることができる。それが判断するときに一番。

☆しかし、アーリーマジョリティは、理屈も念のため確認したいと思うはず。そこで、このグローバル人材育成時代、文科省もすでに準備段階に入っているが、何が新しいのかということについて、二つの世界標準の指標を確認しておこう。1つはもうおなじみのタキソノミー。

Btaxonomy☆教科学習をしていく際に、知識偏重と言われながらも、東大、早慶上智レベルは、「知識→理解→応用→分析」というレベル4までは必要だし、学習指導要領は、現状ここまでカバーしている。それ以上のレベル5と6の「総合→自己決定」は大学に入ってからというのが、今までの慣習。

☆もちろん、レベル5と6を中高時代にすでに持っている生徒がいる。このような生徒は地頭力があるとみなされてきた。しかし、グローバル市民は、等しく高度思考もできなければならないから、欧米ではそこもプログラムがきちんとデザインされている。

☆次期学習指導要領は、このようなグローバル教育をリサーチし、レベル5と6まで学べる教育課程にしようとしている。しかし、現状のスピード感では間に合わないだろう。

それから、このグローバル教育は、英語圏だけではなく、多言語である。したがって、言語能力のすり合わせをするために、言語能力用のタキソノミーが欧州評議会で作成されている。それがCEFRで、今やTOEFLや英検などまでも、この基準に換算される。

☆NHKの英語講座も、このCEFRの表を活用するようになっているが、大いに話題になったので、ご存知の方も多いだろう。

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☆上記のNHKの表は、簡易バージョンだからピンとこないかもしれないが、これはブルーム型のタキソノミーにも相当する。レベル4まで、あるいはB2までは、思考のスキルや英語のスキルが中心であるが、レベル5・6、C1C2のレベルになると、思考と言語は思想として一致するようになる。

☆この一致のインターフェースが、タキソノミーやCEFRであり、これにICTが介在すると、将来は思考力や言語力が数学的データ処理がされるようになる。 この動きは2015年のPISAの調査でさらに拍車がかかると言われている。

☆今は、まだ教師にとっても生徒にとっても、ICTは活用道具にしかすぎず、データベースを作成する数学的メタ思考として活用されていないので、その次善のシステムとして、授業を一斉授業からPIL・PBL型授業にシフトする動きが強くなるだろう。

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☆要は、対話をしたり議論をしたりしながら、多様な情報を収集し整理分析して、それぞれ自分の考えを構築するという思考力を求められるのである。

☆20世紀型の場合、思考力と英語力のレベルが乖離している。英語力がなくても、考える力はあるというのは普通の風景だっただろう。

☆しかし、21世紀型教育では、思考力と英語力(本当は言語能力)は一致せざるを得ない。その究極がすべては数学的思考力に裏づけられなければならなくなる。

☆夏目漱石など、すでにF+fという方程式で、文学を表象するに到っていた。「吾輩は猫である」という愉快さの背景には、F+fというシンプルな方程式がある。

☆それはともかく、今までは、東大、早慶上智でも、思考力はレベル4まで(入試問題を分析すれば一目瞭然)、英語力はB1B2まで(公募推薦やAO入試で条件とされる英語認定のスコアを換算するとそうなる)で十分合格していた。問題は、このレベルで社会に出ていくことである。

☆それがグローバルな時代の就活難の1つの大きな原因である。社会基礎力がないなど企業の人事部の方々が大騒ぎしているが、それはタキソノミーのレベル5や6、CEFRのC1C2を学ぶ環境を作ってこなかった、日本の教育、つまり自分たちのせいなのである。

☆それを補ってきたのは、地頭があると言われていた青年とイノベーティブな私立学校の教育なのである。

P.S.

以上のタキソノミーとCEFR及びICTの使われ方を基準に「クオリティスコア(QS)」を出してきたが、今回の復習で、QSについてイメージできたと思う。もう一度、QSをみてみよう。

【共学校】

Qs9

【女子校】

Qs11

【男子校】

Qs10

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