グッドバイ・ミスター・チップス。
☆時事通信 12月16日(月)5時12分配信によると、俳優ピーター・オトゥールさんが14日、死去されたということだ。
☆英映画「アラビアのロレンス」(1962年)の主演などで知られるアイルランド出身の俳優。
☆「アラビアのロレンス」はもちろん何度も見たが、もう40年以上も前に見た「グッドバイ・ミスター・チップス」も忘れられない。
☆伝統的なパブリックスクールのラテン語の教師役だった(と思う)。教師としては完全な20世紀型教師で、むしろその枠の中に収めようとしてる厳格な教師のロールプレイを生徒も気づいており、なんとかそこを崩そうとするささやかな生徒のユーモアあふれる抵抗。
☆しかし、その授業中の抵抗の瞬間、戦争によってチップス先生は愛を奪われたことを知らされる。その分その愛情をもって、その抵抗を受け入れているシーン。ユーモアが深い悲しみに包まれるシーン。そして失われた愛の深さを教師と生徒が共有し、永遠になるシーンでもある。今でも脳裏に焼き付いている。
☆厳格な教師の裏側にあるあまりに人間的な存在の喜怒哀楽。「中庸」という言葉をきくたびに、これからもチップス先生を思い出すだろう。いやピーター・オトゥールの名演技を思い出すことだろう。
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