大阪工業大学 理系高大連携 理系離れを防ぐための向こうに新地平
☆産経新聞 12月27日(金)7時55分配信 によると、
大阪工業大は、科学技術や理科・数学教育を重点的に行うとして文部科学省がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定した府内の高校などで組織する「府サイエンススクールネットワーク連絡協議会」と、来年度から高校生の理工系教育について連携する覚書を交わした。
☆ 同大学は、すでに「平成19年に府教育委員会と連携協定を締結し、府立高校向けに講演会や出張授業などを行っている」という。
今回は、より理工系教育に重点を置く国立、大阪市立を含むSSH指定校など18校が対象で、同大学の研究プロジェクトを体験してもらうなど、高度な連携も行うという。
☆つまり、今までは、どちらこというと一斉授業型の出前授業がベース。ブルーム型のタキソノミーに照合するとレベル1(知識)からレベル2(理解)だろう。
☆今回は、プロジェクトを体験と言うのだから、一気にレベル3(応用)・レベル4(分析)・レベル5(メタ認知)・レベル6(自己決定)にまで深化するということを意味している。
☆このタキソノミーすべてのレベルを学ぶ「サイエンスプロジェクト」のプロトタイプができれば、大工大の高大連携は、米国のAPコースのようなシステムに進むのは、当局自身も想定内だろう。
☆そして次の段階は、サイエンスプロジェクトにそれをどのように産業化するか経営学部とのリンクも行われていくだろう。
☆こうして考えると科学やテクノロジーの大学や学部が高大連携のコアになることによって、大学改革、教育改革はうまくいくということではないか。
☆文系の大学・学部が高大連携のコアになると、市場にリンクする生産物をつくることができないから、どうしてもMBAという一方向にならざるを得ない。そうすると成功するケースが限られ、なかなかうまくいかない。
☆理系ベースの高大連携が新しい資本主義を生み出すということになるかもしれない。大阪工業大学をはじめとする工業大学系の活躍に期待したい。
☆教養あるサイエンスプロジェクトに。
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