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2014中学受験【091】 八雲学園 中学&大学入試準備万全

☆昨日9日(木)、八雲学園は2014年中学入試の最終学校説明会を開催した。想定通りの人数の保護者を迎えることができ、あとは2月の入試を待つばかりとなった。

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☆一方この時期は、送りだす準備も万全を期すときだ。すでにAO入試や公募推薦入試で合格している生徒のためには、特別講座が用意され、目前に迫っているセンター入試や一般入試に臨む生徒のためには、自習室の環境が整えられている。

☆八雲学園には、感性教育という名のリベラルアーツの入口とその教育を全うして卒業する出口の準備がちょうど重なる時期がやってきているのである。

☆中学受験の準備も大学受験の準備もやるだけのことはやってあとは天命を静かに待つという緊張しながらも互いに見守る雰囲気が校内には満ちていた。

☆さて、そんな中ですでに入学する大学が決まっている生徒は、八雲学園の6年間の感性教育を活かして、一足先に大学の講義さながらの講座に臨んでいた。榑松史人先生(理事長・校長付 英語特別委員長)のグローバル・コミュニケーションの特別講座。

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☆グローバル・コミュニケショーン講座というので、TOEICやTOEFLなどの英語講座かと思っていたら、そうではなかった。英語という言語を通して、グローバルな世界とは何かを考える授業で、いわば大学入学前講座だったのである。

☆すでに大学で国際関係論や国際法を学ぶことを決めている高3生の一人は、このような講座は、どこまで学ぶかは自分自身の問題なので、興味深いと感想を語ってくれた。

☆というのも、榑松先生は、国際的な教育関連機関及び大学のネットワークをもっているので、それこそグローバルな視野とスタイルのレクチャーを展開していたからである。

☆榑松先生は、昔と違って日本の大学も海外大学同様アクティブラーニングやディスカッション授業が多くなっている時代であると認識し、自分で判断して探求していく準備を合格が決まっている生徒といっしょに始めていたのである。

☆たとえば、インターナショナルとグローバルのイメージや概念の違いを問いかけたとき、最初、当然ながら明快な回答はなかった。そこで、従来のように、その違いについて説明するのではなく、身近なことや自分の体験に照らし合わせて、考えて行こうと提案。

☆ちょうど昨年11月、ダライ・ラマ法王が八雲学園を訪れたが、そのときの録画がチベットTVのサイトにぶら下がっているので、それを開いてみようということになった。

☆英語のリスニングでも行うこのかと思ったが、それはあまりに浅薄な考えだった。そうではなく、言語とは何かという問いを、生徒が立ち上げる仕掛けだったのである。どういうことかというと、ダライ・ラマ法王をウェルカムの精神で迎えたときの映像をまず振り返るのだが、そこに大きなウェルカムの垂れ幕が写っている。

☆11月の段階では生徒も意識していなかったが、その垂れ幕に刻まれている形は、改めて見ると、「八雲学園はダライ・ラマ法王を歓迎します」と一直線に配列されているわけではなかった。

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☆「八雲学園」と「ダライ・ラマ法王」という表記が、「ウェルカム」をサンドイッチのように挟むように並べてあるのだ。生徒たちにとって、八雲学園のウェルカムの精神は身に染みこんでいる。

☆しかし、この表記を見て、改めて人と人とを結びつける重要な精神であることに気づくのである。英語の学びであるが、メタ言語の次元にジャンプしているのであった。

☆それから先に進むのかと思いきや、またも榑松先生は立ち止まった。英語の表現の情報の流れについて問いかけた。「八雲学園」と「ウェルカム」は、生徒にとってはすっかり慣れている「古い情報」。しかし、「ダライ・ラマ法王」は「新しい情報」。

☆一般に日本語は動詞が最後にあり、英語は前にあると学習してきたが、日本語であれ、英語であれ、最後まで聞かないと「新しい情報」はわからないというのである。

☆他者の話に耳を傾けなさいというのは、リスニング能力の話だけではなかったのだ、最後まで聞かないと新しい情報について聞き逃すということなのである。言語の構造は違うが情報の流れる構造は同じ。一体これは何を意味するのだろうか。生徒は言語とは何かを問い返し始めることになる。

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☆そうこうしているうちに、今度は録画ではなく、チベットTVが流したニュースの動画を開いた。近藤校長がチベットTVのインタビューを受けているシーンであるが、当然言語は日本語でも英語でもない。チベット語が流れている。

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☆先ほどの高3生は、「榑松先生がチベットTVサイトの録画を止めて、なぜみんなが体育館に入っていくところを長々と動画で流しているのだろうと質問されたとき、グローバルとは何か少し理解できました。そしてまた、近藤先生の声がチベット語で吹き替えられているのですから驚きです。文化によって違うものの見方を、インターネットの動画で互いに確認し合えるレベルは、もはやインターナショナルな出来事ではないですよね」と。

☆彼女にとって、グローバル・コミュニケーションとはもはやたんなる英語の学びではなく、多言語と多文化と多様な思考がどのように結びついているのかいまだ正解がない問いに直面した時の自己判断をどうするのか。そこに自分が立たされるチャンスのことだったのかもしれない。

☆6年間の八雲学園の教育が、生徒たちにまさに翼を与える瞬間に立ち会えたという想いでいっぱいになった。

☆榑松先生は、今月末、八雲学園のグローバル・コミュニケーションとしての英語教育をさらに進化させるために、渡米する。帰国後また興味深い新たな構想をデザインする予定。大いに期待していて欲しいとのことである。

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