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2014中学受験【112】 聖学院 大学入試に直結するグローバル教育実施

☆聖学院の中学部部長の大野先生は、自らカリキュラムイノベーションを実践し、学院全体でグローバル教育のモデルを共有している。

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(編集過程の教師と生徒の対話は、最近接発達領域を可視化する)

☆見学したのは高1の日本史の授業。3週間後にプレゼンする内容を編集しているところだった。

☆大野先生は、昨年11月半ばまでに、高1の日本史の学習範囲である、近現代までを一通り教授した。そして3学期は、その知識を活用して、近現代に範囲を限定した10のテーマを調べて発表するというプロジェクト学習にジャンプした。

☆10のテーマのうち一つは、大野先生がデモンストレーションをした。それをモデルに、残りの9つのテーマを生徒たちが9つのグループに分かれて手分けして学ぶ。

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(生徒同士の議論は、最近接発達領域を理解と適用の次元にシフトする) 

☆グループの分け方は、必ず1つのグループに日本史が好きだったり得意だったりする生徒をメンバーにするように配慮したということだ。

☆それから、各テーマは、すべて東大の過去問から。東大の過去問を10個並べると、ある程度近現代の歴史を網羅できるようだ。それぞれ、別々の切り口で知識をつなげていくと、全体の近現代の知のネットワークが出来上がるという雰囲気か。

☆大野先生は「実は、東大の過去問の解答は、図書館やネットで調べているうちに、すぐに見つかってしまう。だから、生徒も、解答を作ることが本意ではなく、その解答に到る、知識と知識を結びつける過程やテーマの時代背景を調べて編集することがねらいであるとすぐに了解します」と。

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☆戸邉校長も見学に来て、生徒全員が協調して学んでいる姿を見て、「とにかく、このように、自分で調べて、大いに議論して、発信していく力を育てなくてはいつも思っている。グローバリゼーションが避けられない今日、教えるだけではなく、生徒が自ら学び、腹をくくって発信する思いを燃やすことが重要。最近、カウンセリングルームよりうちの図書館のほうに生徒がたくさん集まっている。腹をくくる教育の手ごたえを感じるねぇ」と語られた。

☆大野先生のコラボ授業には、戸邉先生の研究テーマの1つ「ヴィゴツキーの最近接発達領域」が仕掛けられている。このエッセンスは、入試問題は学校の顔であるから、受験生にも人気の「思考力テスト」に反映されている。

☆この日本史の授業は、2月にプレゼンの段階に入る。その模様を取材して、11月末から始まった聖学院の新しい学びを21会サイトでまとめる予定である。

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