« 2014中学受験【118】 かえつ有明 生徒募集きっちり。 | トップページ | 2014中学受験【120】 注目の桐光・藤嶺藤沢 »

2014中学受験【119】 今日、渋幕・昭和秀英・麗澤 入試

☆本日、渋谷教育学園幕張 1次、昭和学院秀英 2回、麗澤 1回の入試が実施される。出願の前年対比は、

渋谷教育学園幕張 1次  98.50%
昭和学院秀英 2回  109.40%
麗澤 1回  112.70%

☆この3者は、非常に特徴がある。

渋谷教育学園幕張→エリート主義

昭和学院秀英→現実主義

麗澤→道徳主義

☆渋幕と昭和秀英は別のところ述べたので、麗澤の道徳主義についてコメントしよう。実は昨年10月、日能研の「シカクいアタマをマルくする。」の額面広告で、麗澤の【国語】の記述式問題が掲載された。

☆なるほど入試問題は学校の顔である。この企画は、解答を日能研サイトに載せるだけでなく、丁寧に学校の先生方に出題の意図や、正答率、誤答パターンなどについてインタビューしている記事もアップされている。

☆麗澤の特徴である言語技術の方法論と米国やカナダのランゲージアーツのハウツーが語られ、麗澤の言語教育の面目躍如といった記事として編集されている。

☆しかし、ある一点が決定的に道徳的で、物語の文章に書かれている情報だけで論理的に読み解き、文脈に即した形で解答を作るという同校の先生方が共有している言語技術の理屈は破たんする。

☆文脈の背景にメタ文脈として、金(ゴールド)は石よりも価値があるという価値が前提になっている。しかも、その物語の時代背景は、判然としないが、教訓物語が語られていたという時代設定というと、どうも近代ではない。

☆そう考えると、近代経済学における市場の原理。しかも交換の正義と配分の正義という大問題を無視して解答に導いているのは、それは麗澤が道徳主義、つまりモラロジーを前提にしているから成り立つのである。

☆だから、誤答の1つとして、皮肉として解釈しなければならないところを思いやりととらえているという指摘は、なぜそのように解釈しなければならないのか?その条件が少なくとも額面広告に掲載されている文章だけでは決定できない。

☆もし、これを筑駒や麻布を受験する生徒と問答したら、星新一流儀のショートショートや未来イソップ的なパロディで楽しんでしまうだろう。

☆もっとも、彼らに、「でっ、入試本番の時はどの解答でいくの?」と問えば、「もちろん、その出題学校の理念に合わせるでしょう。目的は合格することですからね」と即答するだろう。

☆昨今の社会において、道徳は重要である。しかし、前提になっている理念に関しては「未規定性」の余地を残しておかなかれば、知のリスクマネジメントは難しい。

☆そのことについて、同校の先生方がオープンマインドであることを期待したい。

|

« 2014中学受験【118】 かえつ有明 生徒募集きっちり。 | トップページ | 2014中学受験【120】 注目の桐光・藤嶺藤沢 »

中学入試」カテゴリの記事