池上彰さんが聞いたダライ・ラマ法王の言葉の意味
☆The Huffington Postで吉野太一郎さんが、 執筆した記事<「足るを知り、やり直せる社会にしよう」池上彰さんに聞く「未来のつくりかた」> 投稿日: 2014年01月02日 09時06分 の中に、こんな池上さんの言葉がある。
(ダライ・ラマ法王は)「物質的な価値」など考えるのはやめなさいと言われるかと思っていたら、それを6割程度にして、4割は「内なる価値」を考えればいいというのは、実に現実的な提案だと思います。この程度なら実践できると考えることのできる人は多いのではないでしょうか。
☆これはたしかに「実に現実的な提案」であるが、池上さんにはこの表現をとらなければ伝わらないとダライ・ラマ法王は思ったのだと思う。
☆なぜなら、池上さんは、見える化とか可視化してわかりやすく表現するジャーナリストで、創造的な対話をする方ではないから、池上さんにダライ・ラマ法王を介して伝える宇宙の精神の表現としてそうなったわけである。
☆ダライ・ラマ法王自身は、物質的な価値も内なる価値もわけてはいないだろう。わかれていれことは、それだけで、わかれてしまったものは、物質的でも内なるものでもないからである。
☆だから経済よりも重要なものも、経済が何よりも重要でもないのである。そもそも分けること自体が、互いに排除し合う危うさを内包している。つまりパラドクスが生まれる可能性を生んでしまう。
☆離しえないものを、都合によって引き離すから、葛藤が生まれるのは必然ではないか。
☆それなのに、それなのに・・・。
☆もともと愛される有となる全体として生まれてきたのに、いがみ合う個となり、再び無となる全体に戻ろうとする間際に愛することを学ぶのかもしれない。
☆したがって内なる価値40%は、本当は結構きつい数字である。葛藤の中で一瞬内なる価値に気づくだけでも100%達成することだからである。
☆この1%のチャンスを手にするために、ダライ・ラマ法王は、スマイルという光を放つのであろう。
☆21世紀型教育は、このスマイルを教育に放ちたいわけである。
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