東大合格発表の季節【02】 東大オンライン教育edXに参画 ハーバード・MITとのコラボ講義公開へ
☆学歴圧力がどのように解放されるかは、その頂点にある東大の圧力の解法の情況がバロメータである。
☆2月18日、東大は、米国発の大規模公開オンライン講座(MOOC:Massive Open Online Course)「edX」に今年秋から参加し、英語でのオリジナル講義を無料公開すると発表。昨年秋から実施している米「Coursera」での公開と合わせ、2つのプラットフォームで教育のオープン化に取り組んでいく。(ITmedia ニュース 2月18日(火)20時55分配信)
☆オンラインによる各大学協力は、基礎研究だけではなく、学問への入り口にはいる教育効果も大きいと言われている。「キャンパスでの通常授業でもedXで配信する動画を用いた反転学習を実施するなど、オフライン授業における活用も」可能。
☆この動画を活用すれば、中高の英語教育にも影響し、交流のツールとしての英語から思考のツールとして英語にシフトするかもしれない。反転授業は中高でも広まりつつあり、オフライン授業の中でedXの動画をみたあと、英語でディスカッションするようになるだろう。このディスカッションは交流以上に、思考のシェアとなろう。
☆同ニュースによると、
昨年秋に同様の教育プラットフォーム「Coursera」で、村山斉特任教授による「ビッグバンからダークエネルギーまで」、大学院法学政治学研究科の藤原帰一教授による「戦争と平和の条件」の2コースを配信した実績も公開した。両講義合わせて世界から計8万人以上の登録があり、5000人以上が十分な成績で修了。「2カ月で東大の全学生数(約2万8000人)を超える受講者を集め、全留学生(約3000人)を超える修了者を出したことになる」(山内祐平准教授)と報告した。
世界約160カ国からなる受講者の最年少は8歳、最高齢は92歳だった。宇宙物理学を解説する「ビッグバンからダークエネルギーまで」は4分の1以上が米国からだったが、「戦争と平和の条件」では「おそらく、戦争をより切実な問題として身近に捉えている」(山内准教授)アフリカ大陸からの受講が増えるなど、グローバルプラットフォームならではの違いが見られたという。
ユーザーは、知的好奇心の強い30~40代のビジネスパーソン、今後のキャリアや進路選択の参考にしたいという10~20代が多かったという。学生同士のディスカッションや掲示板でのコミュニケーションも盛り上がり、最終講義前後には講師への感謝のコメントがあふれた。「とてもいい授業だったので博士の研究に寄付したい」「大学院の進学先として東大を検討したい」など、広報面や海外からの人材獲得面などでも一定の成果をあげたという。
☆このようにもっとも教育効果があるのは、意欲のある個人や世界市民にということか。学問はのびやかに個人にまでとどく。学歴圧力から解放され、学問の自由の本来的な姿が広がってきたのかもしれない。
☆そして、大学だけではなく、今後は中高もオンライン無料教育プラットフォームを活用するようになるだろう。授業が暗記からディスカッション、エッセイライティングの場となっていく。
☆入試も変わる。選抜圧力の受験勉強から自分の才能を見いだし鍛える学びの解放区になっていくだろう。
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