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2014中学受験【148】 本郷 中学受験に新しい風を立ち上げる!

☆東京の中学受験が始まった。かつて新しい風は、国際理解教育で女子校から舞い上がった。次に生徒獲得戦略で共学が旋風を巻き起こした。そして今年、時代の転換の風を、男子校が立ち上げた。そのトリガーは本郷である。

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☆神奈川の浅野が2月3日入試に居続けているスキに、本郷が2月1日に試験をシフトした。

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(2月1日男子校1回入試。注目校にしぼって応募者数の前年対比を算出。ビジョンはグレーもあるのだが、グローバル教育に力点を置いているか、進学重視教育に力点をおいているかで二分法でカテゴライズした)

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(上記表のうち、2014年の応募者数の「進学教育重視vs.グローバル教育]を対比した)

☆昨今の問題は、中学受験の低迷をどう打破するか?しかし、本郷は打破するのではなく、縮小したパイの中で、取り分を確保しようとする戦略に出た。時代はグローバル時代であるが、まだまだ進学重視教育のニーズが高い。といっても、かつてのように90%が偏差値と進学重視で学校を選ぶ時代は終わった。

☆少なくとも本郷の競合校になる上記の学校で算出すると、もはや60%は割っている。

☆ベネッセや河合をはじめとする大手教育産業も、グローバル教育に舵を切りはじめている。早晩、ドメスティックな進学重視教育では、戦えなくなる。

☆ただ、東大がグロバール大学に変われば、本郷自身も変わらざるを得ないので、学内の教育も変容するだろう。そのときまで、なんとか耐えなければならない。

☆そのためには、進学重視教育校の中で勝ち組になることである。そこで2月1日にシフトした。本郷は308名集めた。当然競合校は、その分応募者を減らす。その状況が上記表である。

☆ダメージを受けたのは、軒並み進学重視教育校である。本郷の戦略が、進学重視教育校とグローバル教育重視校の線引きを明快にしたのである。これによって、今まで、男子校は、ミニ開成化され、東大学歴ピラミッドの中でしのぎを削り合っている。その中で聖学院だけがグローバル教育を実践し、出る杭になっているという先入観は崩れることとなる。

☆しかも、その進学重視教育校が、模範にしていた開成が、東大、ハーバードへとシフトしようとしている。果たしてそれがグローバル教育であるかどうかは、限りなくグレーであるが、大事なことはドメスティックではやっていけないと自覚しだしたことである。

☆海城はダメージを受けているにもかかわらず、進学重視教育校ではないのはなぜか。海城は21世紀に入ってから鮮明にグローバル教育を行い、高校入試を廃止してその分中学で帰国入試にシフトした段階で、グローバル教育を本格化したのであるが、根強く進学重視校だというファントムが受験者側や塾側にあった。

☆しかし、本郷とぶつかることによって、そのファントムは消えた。両校の説明会に行って、比較するやグローバル重視教育と進学重視教育の違いは鮮明だったはずである。

☆したがって、ファントムに目覚めた受験生が、海城を回避しただけである。これによって、海城は学校側も受験生側も限りなくグローバル教育ビジョンを共有できるようになる。

☆いずれにしても、本郷はリスクテーカーであり、称賛に値する。時代の転換のトリガーになったのであるから。

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