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2014中学受験【175】 ランキング50記事から見える中学入試の傾向

☆前回の「2014中学受験【174】 2月1日~8日アクセスランキング50記事」をカテゴリーに分類して、その割合を円グラフにした。

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☆現政権の経済政策がアベノミクスと呼ばれるや、教育もグローバル人材育成が声高に提唱され、昨年末から、そのグローバル人材育成にマッチングする大学入試改革、高大接続の政策が活発に議論されるようになった。

☆そしてそのモデル校づくりのためのスーパーグローバルスクール構想50校(昨年秋までは100校だったが、予算の関係で絞る)の申請の話が、今年1月半ばに説明され、その締切が今週14日だというくらい、グローバル教育の方向に邁進している。

☆私立学校にとって、このグローバル教育は実は目新しいものではない。すでに89年のベルリンの壁崩壊以降、インターナショナリゼーションからグローバリゼーションにシフトする時代の変化を見据え、翻弄されることなく、むしろ未知の局面に直面したときこそリーダーシップを発揮できる人材を輩出できるような教育、つまり本来の私立学校の精神をより鮮明にしてきた先進的学校もある。

☆しかしながら、時代はすぐには変わらない。20世紀をけん引してきた団塊・断層世代が、まだ社会に影響力があるから、彼らはグローバル教育を理想とし、大学進学重視教育を現実的な見識と考えている。

☆一方、新しい世代のリーダーは、グローバル教育を身近に迫りくる現実とし、大学進学実績重視教育をグローバル教育を理解しようとしない壁と考えている。

☆この両者の時代認識のギャップが、明快になったのが、今回の中学入試の傾向の大きな特徴といえよう。

☆つまり、極端に分けるとすると

革新主義:グローバル教育≧大学進学実績教育とみるか、

保守主義:グローバル教育<大学進学実績重視教育とみるか

☆いずれかである。革新主義が、グローバル教育で重視するのは、問題の根本を探る力である21会(21世紀型教育を創る会)では、これを真正「思考力」と考えている。

☆前回も述べたが、特に本ブログにアクセスしてくださる方々は、革新主義寄り(イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ)の方々だと予想されるから、グローバル教育関連の記事や思考力型の入試問題の紹介記事にアクセスが多くなるのは当然かもしれない。

☆いずれにしても、最もアクセス数が多かった「筑駒と開成の違い」の記事の内容は、筑駒が真正「思考力」養成スクールであるのに対して開成は東大合格「思考力」養成スクールであることを書いたものである。

☆ただし、学校がどうあれ、両校の同窓力は、真正「思考力」を保持しているグループが存在している。メディアや受験シンクタンクは、ここを見ずに、両校の教育は、東大合格「思考力」養成学校だという幻想を形成してきた。

☆だから、受験生や同窓生の中にも、その幻想に絡め捕られ自己認識ができていないグループもあるだろう。

☆それゆえ、中学入試において、革新主義と保守主義は、従来は明快でなく、グレーソーンで語られ続けてきた。

☆しかし、今後は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、グローバル教育か、大学進学実績重視教育か、革新と保守のグルーピングの線引きが鮮明になってくるだろう。

☆そのことについては、今年の海城と本郷の動向が物語っているとすでに書いた。

☆中学入試は、明日10日、11日に集中する招集日以降、ある程度決着がつくが、時代認識を振り返ることによって、グローバル教育の学校に興味があれば、2次試験の準備をしている革新校もあるので、門をたたいてみてはどうだろうか。

☆追加募集実施校のリストは四谷大塚のサイトが見やすい。その中でグローバル教育=大学進学実績教育を実施している学校は、聖学院、富士見丘、佼成学園女子、戸板である。

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