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2015中学受験生のために【005】 慶應中等部の問題で、なぜ「思考力」なのか考える①

☆中学受験は、知識を憶えることと記述問題のように考える問題があると言われる。そして適性検査は、後者の考える問題が中心に出題されると。

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☆今までは、このような考え方で間違いはなかったのだろう。しかし、世界各国のグローバル教育では、これだけではうまくいかない。上記のような計算問題や一行問題も、従来のようにトレーニングだけで、なんとかなってきたが、それだと、2018年前後にこのグローバル教育に照準を合わせて行われる大学入試改革のときに役に立たない。

☆だから、かえつ有明や聖学院、工学院をはじめとする21会校は、このグローバル教育や大学入試改革に照準をあてて真正の「思考力」を養うプログラムを開発し、その入門編として入学前に「思考力セミナー」を行っている。

「21会 第1回思考力セミナー」で、さぁ、君も学びの達人!

☆どういうことかというと、たとえば、慶応中等部の算数の(1)など、たんなる計算だけれど、これを解くときに考えるポイントはなにか、議論できるだろうか。

☆グローバル教育やPISA、欧米の授業では、そこをちゃんと説明させる。その説明こそ、真正の「思考力」である。

☆この計算問題に限らず、多くの計算は、

1)優先順位を考える

2)基準を合わせる

3)計算しやすいポイントを創意工夫する

☆という「操作」の思考をトレーニングしているのである。この考え方を身につけていれば、中高で数学に移行しても、基本的な考え方は変わらない。

☆(2)も上記の「操作」の仕方は変わらないが、特に3)の計算しやすいポイントを創意工夫するということが重要だ。

☆ここでは、「1」とは何かに集中すれば、OK。すべて「1」に「置き換える」操作を工夫していけば、計算のミスを防げるだろう。

☆さて、「置き換える」とはどういうことか、それは「比較」するという思考の方法である。「比較」は「共通点」と「相違点」を見出せる。「置き換える」操作の時には、「共通点」のほうを使う。ここでは、「1」と共通することに気づけばよいわけである。

☆さて、濃度の問題で、これはあまりにもよく出題される基本問題だし、解法のテクニックを暗記していればすぐにできてしまう。

☆しかし、それでは科学者にはなれない。濃度、食塩の量、水の量などをきちんと分類表にまとめらるようにしておかねば。それから濃度とは「比」であるから、これも根本は「比較」で、共通の基準を考える「思考力」の王道。

☆ともあれ、この分類を真正「思考力」ではカテゴライズと呼んでいる。ここでは比較も因果関係も整理されるし、分類するには基準が明快でないとできないから、真正「思考力」の基盤であるかもしれない。

☆食塩の問題は、算数で出題されるけれど、理科でも出題されるというより、実験などでデータを作ったり分析するときに必要な「思考力」である。

☆各教科の学びのバックヤードにはこの真正の「思考力」があるのだが、そこまで掘り下げないでトレーニングだけ積んでいると、応用が利かなくなるわけだ。

☆そして、このバックヤードの真正の「思考力」を地頭なんて呼ばれる時もあるけれど、そんな暗黙知のままにしていると、出来る子はでき、そうでない子はいつまでも応用ができない。暗記ばかりの受験勉強になってしまう。

☆もちろん、この受験勉強の努力は、併願戦略によって報われるが、問題は入学してからの伸び率なのだ。焦らず、丁寧に真正の「思考力」を学び、バックヤードを意識したり、見える化しておくと、伸び率がまったく違ってくる。

☆それに、真正の「思考力」は、すべての教科や記述論述などの問題において役に立つのは、言うまでもない。もっというならば、問題解決能力には真正の「思考力」が必要なのだ。

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