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2015中学受験生のために【007】 慶應中等部の問題で、なぜ「思考力」なのか考える③

☆今度は、今年の慶應中等部の社会の問題を見てみよう。

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☆知識暗記の問題ではないかと思うかもしれない。確かに、ほとんどの学校で出題される形式の知識問題である。しかし、この記憶の問題のバックヤードにも真正「思考力」がちゃんと働いている。

☆このような問題は、東大や一橋大学では、逆に出題する。文章に対応するキーワードを選択させるのではなく、いくつかのキーワードを提示し、それらをリンクさせて文章を要約させるのである。

☆つまり、キーワードを、リンクさせ情報圧縮させる。これは抽象的な事項を、具体的に比較したり、因果関係を考察したりして、要約文をつくる思考力問題。

1)キーワードをリンクするには、実は「カテゴライズ」しておかねばならない。

2)カテゴライズして整理した情報を、編集するには、比較、因果関係、具体例などを明確にさせる必要がある。

☆このような思考は、しかし抽象と具象の「置き換え」であり、前回まで見てきた算数と同様の思考を稼働させている。

☆この置き換えを、具象を抽象に「置き換え」させる方向だけで出し続けていくと、暗記という作業で点数がとれてしまうために、生徒が自ら抽象を具象に「置き換え」ることをしなくなるのだ。

☆これが日本の生徒が諸外国の生徒と議論できない原因である。議論は抽象的なキーワードを、自分の体験やリサーチしたものをリンクさせながら具体的に開いていき、相手とその文脈の精度を闘わせていく作業である。

☆そして、より説得力のあるデータが再編集されて蓄積されていく。思考力セミナーでは、この思考過程を「シェア」とよんでいる。

「21会 第1回思考力セミナー」で、さぁ、君も学びの達人!

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