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2015中学受験生のために【017】 筑駒の理科の思考力

☆今年の筑駒の理科の入試問題で、どんな思考力を使うのか、タキソノミーで考えてみよう。

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☆金属と液体の熱の伝わり方の問題は、タキソノミーに照合すると、記憶した知識を取り出してマッチングさせればできてしまう知識レベル。

☆しかし、自分の考えがあっているかどうか、確かめることができるように、金属と液体の比較をして考えられるようになっている。微弱ではあるがメタ認知機能を稼働させた受験生もいただろう。

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☆直列、並列の知識は必要だが、すべて条件に従って線をつないで、調べられて、電球1と2を比較していく必要がある。理解レベルでも問2は難度が高い。

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☆視点が2つあって、それをまず場合分けをするところから始める問題。筑駒のテコ問題の典型だから、受験生にとっては当たり前かもしれない。

☆しかし、力のモーメントを重ねるわけだから、理解レベルの次の応用・適用レベル。図が複雑になると、重りの移動も重なるから、かなり分析も必要になるし、当然総合・統合するメタ認知的な思考力も必要になる。

☆もしこの問題を、選抜問題としてではなく、授業の中で議論させる問題として活用したら、一挙にチームのモーメントに対する考え方は多面的になるだろうし、盛り上がる。

☆何せ、具体的な長さや重さがでているが、可変であるし、そもそも棒の重さは示されていない。結局、力の関係そのものを議論することになるから、クリエイティビティの入り口に立つ問題。

☆こうしてみていくと、「知識→理解→応用→分析→統合→(自己決定)」のすべての思考のレベルを評価できる問題作りになっている。国語の場合は、完全にすべてあり、開成のように「分析」どまりの問題設定ではない。
☆しかし、熱の伝導やテコ、電気のようにモチーフが違うから、タキソノミーのような思考のレベルを学んでいるという意識は、多くの受験生は、解法の背景に退いてしまっている。

☆2018年以降の大学入試改革は、まさにその背景に退いてしまっている「思考力」を反転させようとしている。最近トレンドの反転授業も、授業の前に、知識や理解は予習して、授業では、議論をするのだが、その根底には、できるだけ解法の背景にある思考を取り出そうというのが本当のねらいなのである。

☆それはグローバル教育の時代の流れでもあるが、この真正の思考力を身につけることが、中学受験でも高校受験でも、大学受験でも、将来の資格試験でも重要あることは、もはや説明するまでもないだろう


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