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2014中学受験 緊急座談会!④ 第Ⅱ部

北氏)実際、入試応援にいきながら、2月2日の午後は戦慄させられました。出願数とは違い、まったく受験生がいないのです。今年人気が出たという学校を訪れたのですが、そこでそうだったのです。受験率全体を調べてみないとわかりませんが、この段階でそうでしたからねェ。

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本間)全入に近い、でも歩留まり率がよい。がしかしやはり結果偏差値はよくない。悪循環ですね。この悪循環を断ち切るにはどうしたらよいのでしょうか。

北氏)危機感の強い学校では、一つのモデルが、さきほどかえつ有明がロールモデルだと本間さんが話していましたが、21会校だと思います。決して順風満帆な学校ばかりでないですが、着実に応募者数を伸ばしていますからね。メンバーになるには、改革しよう、イノベーションを起こそう、リベラルアーツを実行しようと互いに約束して21会を結成したと聞いています。

本間)そうですね。ハードパワーよりもソフトパワーを重視する学校ばかりです。「思考力テスト」や「思考力型問題」も、なんらかの形で入試に盛り込んでいます。たんなる勉強会ではなく、協働で開発もしています。授業もPILやPBLという対話型、プロジェクト型を盛り込んでいます。ICTもかなり活用しています。英語教育が破格なところはもちろん多いですね。

北氏)聖学院や順天、佼成学園女子などにも集まっていますよね。共立女子や八雲はもともとでしょうが、そういう21会校ばかりでなく、同じようなべクトルの学校も出てきていると思います。スーパーグローバルハイスクール申請へ挑んだ学校は、東京がやはり多かったですよね。21会も15校中7校でしたか。

共立女子は例年通り集まっていますが、大妻も、法人が1つになって、おそらくそういう方向性をだしてくるでしょうから、共立と大妻で選択を迷う生徒はますます増えるでしょうね。横浜富士見丘も今の校長は、前任校の改革でやってきたことを思えば、そういう方向は考えているのではないでしょうか。

それに、先ほどちらっと聞いたのですが、かえつ有明の帰国生は結局合格者全員が英検2級レベルを取得しているというじゃないですか。渋谷教育グループとかえつ有明というのは、帰国生にとって併願校になっているのでしょう。

しかし、全員が英検2級というわけではない。英検準2級という生徒はどうなるのでしょうか。もちろん、他の学校を選べるわけです。これから帰国生入試は、中学受験において、大きな柱になっていくでしょう。

本間)ずいぶん入試の景色が変わりますね。

北氏)変わると思いますよ。1990年代前後、鴎友学園女子、聖ヨゼフ、光塩女子などが、教科横断的で複合的な入試問題を行っていましたが、そのときはトレンドになりませんでした。しかし、今は「適性検査型テスト」とか「思考力テスト」のような教科の枠を超えたというか、教科の基礎というか、考え方はいろいろでしょうが、トレンドになると思います。

21会 第1回思考力セミナー」で、さぁ、君も学びの達人

受験生の保護者と話をしても、そういう傾向を望んでいる親も増えてきたと思います。なんといっても、結局学校よりも加速度的に塾が変わっていますよ。光塩女子が複合的な問題を出題したときに否定的だった塾の講師たちも、もう若手に席を譲り始めました。

彼らは、スマホやタブレットを自在に使いこなせますから、質的リサーチの感覚を持っている。それが市場になると思うからこそ、大手予備校がICTツールをどんどん活用しはじめた。

アプリの存在自体が、思考力の反映ですから、本間さんの時代のホストコンピュータを使っていた時代とは違いますね。

本間)たしかに頼もしいですね。21会校のような学校がどんどん増えるには、塾の若い力が必要だというのは、よくわかります。鈴木さんや私の仕事をサポートしてくれるのは、みな若手です。帰国生出身や留学経験者が圧倒的に多いですが、彼らの知は、国内の若い力とシンクロしやすいでしょうからね。

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