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2015中学受験生のために【028】  新海城物語 開成を超える準備

☆123年の歴史を持つ海城学園が、再び新しい物語を書く時がきた。中学受験業界の御三家の地図を描き換える準備が整ったのである。

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☆同校サイトを見ると、おもしろい告知がされている。

■2014年2月17日(月)
海外留学・海外大学進学に関する講演会開催のお知らせ

☆2月17日の段階では、「武蔵・テンプル大学RED プログラム」の紹介と留学カウンセラーとして著名な西澤めぐみ氏による「留学・海外大学進学、アメリカの教育事情」などの講演がメインで、氏が企画する海外研修のプログラムの紹介となっていた。

☆これだけでも、やはり本格的に世界ランキング100以内の大学進学に向けてプログラムの準備が整ったのだなと予想はできる。ただ、武蔵のグローバルプログラムに参加するというのでは、いわゆる御三家の仲間入りをするのに甘んじるのかと思っていた。

☆ところが、昨日こんなタイトルが掲載された。

■2014年3月3日(月)
海外留学・進学講演会 講演者追加のお知らせ

☆講演者の追加?とはいかなることか、さっそくPDFを開いてみた。すると合点がいった。新海城物語の序章のはじまりである。

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☆追加講演者は、 ベンジャミン トバクマン氏。ハーバード大学卒業後、文部科学省の奨学生として、東京大学大学院教育学研究科で、日本の英語教育について研究したという。多言語主義で、2008年に日本語で出版した「 カルチャーショック ハーバードvs東大─アメリカ奨学生のみた大学教育」という本は、当時ベストセラーになったという。

☆ただの講演者ではない。大事なことは、同校のグローバル教育部の英語科専任として就任するという話。

☆開成の柳沢校長も東大―ハーバード出身で、グローバル時代を語っているが、肝心の英語教員はどうなのだろう。昨秋、海外経験者の英語科専任を募集していたようだが、どうなったのだろう。

☆あれほど東大に進学している学校だから、現場は動かない可能性が大である。だいいち開成が俊敏に動いたなどという話を今まで聞いたこともない。したがって、学内でグローバル教育が大きな流れになっているとは想像しがたい。

☆それに対し、海城は、帰国生入試を開始して以来、着々とグローバル教育を準備し、この間のSGH(スーパーグローバルハイスクール)の申請もした。文科省が公表したSGH申請校のリストに海城の名前が掲載されていたので、実績を積み上げ、手ごたえを感じ、そして強力な連携の準備ができたのだなと思っていたが、ハーバード出身で、親日派で、東大をはじめとする日本の大学改革のアイデアを提唱するほどのベンジャミン・トバクマン氏を専任講師として迎え入れるところまで来ていたとは驚きである。

☆開成と違い、現場でケミストリーが起こるということだろう。つまりは、御三家の一角を崩す戦略が進むのである。トバクマン氏は、もちろん東大の改革は、愛すべき日本にとって重要なことだし、そのためには、東大合格数に胡坐をかいてグローバル市民の育成を怠っている開成を崩すのが最も速い戦略だと考えているに違いない。

☆ところで、再び新海城物語を書いているのは、誰だろう。それは中田教頭にちがいない。

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