2015中学受験生のために【046】 聖ドミニコ学園 知られざる真正グローバル教育
☆聖ドミニコ学園は、一学年80人で、幼稚園から高校まである児童生徒のための総合学園。幼稚園から小学校までは男女共学だから、中学入試は卒業した男子生徒分を募集するのが原則。
早稲田7名
慶應3名
上智8名
理科大1名
明治2名
青山11名
立教9名
中央2名
法政3名
学習院5名
計51名(卒業生74名)
☆それゆえ、知る人ぞ知る良質学校なのである。同学園は、進路実績のよしあしについて興味がなく、あくまで生徒1人ひとりが、自分の真理の道を見つけるのを支援する今時珍しい学校である。
☆とはいえ、俗世間の興味関心に照らし合わせると、GMARCH以上の合格者は卒業生の70%をシェア。一般的には凄いじゃないかということになるが、当局はそれがどうしたのという感覚。すばらしい!
☆もちろん、土曜講座で進学講座をきっちり設置して、ケアもしているが、世の流れに右顧左眄することなく、13世紀から続く悠久無限のドミニコ会の精神を保守し続けている。
☆I shop, so I am. To shop or not to shop, that's the question. という液状化された近代社会に、ある意味、背を向けている恐るべき学校でもある。
☆普通なら、そんなドメスティックなルールで学校は成立するの?と言いたいところだが、それは的外れな論評となってしまう。
☆なぜなら、グローバルスタンダードの根源こそ聖ドミニコの精神であり活動なのであるからだ。
☆聖ドミニコ学園の先生方は、聖ドミニコに倣いて教育活動を実践してきたし、これからもそうだろう。
☆具体的にはどういうことか?それはカントが乗り越えようとして乗り越えられなかった欧米のリベラルアーツの精神を形つくっているということ。
☆カントは、理性と理解(悟性)と道徳と芸術的判断を分析したが、統合できなかった。そこから近代は要素分解主義的な発想がはびこり、人間の存在は近代化が進めば進むほど崩壊していった。
☆聖ドミニコは、これららの知の光を「ロゴス」として統合していた。だから聖ドミニコ学園の教育は、理性も理解も、道徳も芸術的判断力も「ロゴス」として統合する思考力を養うのである。
☆もちろん、それは日本の教育の枠をはみ出るグローバルな思考力である。ところが、そのことは暗黙知であって、形式知化されていない。もともと聖ドミニコは形式知化するのは弟子たちに任せた。
☆だから、聖ドミニコに倣って生きると、プログラムだとかシステムだとか形式知化されたものに触手が動かない。
☆そんな人間がつくったシステムより、ブドウの樹の樹液のように真正の循環システムがあればそれ以上何を求める必要があるのかということなのだろう。
☆聖ドミニコ学園を支えるのは人知を超えた神の計画である。この激動の社会である。神の計画に注目しようではないか。
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