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2015中学受験生のために【047】 聖ドミニコ学園 知られざる真正グローバル教育(2)

☆聖ドミニコ学園の教育の質が20世紀型近代教育ではつかまえにくいのは、声の教育だからである。聖ドミニコは、わずかな書簡しか残していない。

☆その雄弁な対話はレジェンドで、ロゴスが火を吹くようにほとばしり、異端の人々の心にその火をともし、改宗していったということだ。

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☆もちろん、その弟子たちであるトマス・アキナスやエックハルトは、その後のヨーロッパの精神を決定づける書を残しているが、それは聖ドミニコの声のいくばくかの文字化に過ぎないだろう。

☆それゆえ、聖人ドミニコに倣う同校の先生方は、「対話とロザリオの祈り」という声が中心の教育を行っている。

☆実際、高校生が幼稚園に舞い降りて、メール(ドミニコ会のシスターの呼称)や幼稚園児と対話して戯れるボランティアなどが行われる。これはブドウの樹の樹液のように、対話が学園で循環していることを象徴している。

☆しかし、そうは言っても、声は目に見えない。したがって、なんらかの形で見える化しなければ、生徒とその声を共有することはできない。

☆幼稚園では、モンテソッリーの手法を媒介にしていて、声を共有している。この教育は、カテゴライズという整理があるから、思考の基盤を育てるものであり、教具は体験的であるから、感性を育むし、道具は共有しなければなければならないから信頼性を育てる重要な幼稚園時代の発達段階を支援している。

☆それが小学校にシフトすると、算数と作文と英語、フランス語という数学的思考と言語能力に重点を置いた教育が柱になっている。論理も感性も、芸術的判断も、道徳的理性も、この教育に媒介され共有される。

☆中学になると、一学年80名であるのに、3クラスにして、いよいよ教師の手から離れ、自立する悩み多き時代をきめ細かくサポートする。そのサポートこそ「対話」に他ならない。

☆高校になると、学年全体が仲間になるから、もはや一クラスで構わないくらいなのだが、教室の物理的なサイズの問題もあるから2クラスに変容する。生徒は互いに学びながら、自分のアイデンティティを確固たるものにして歩んでいく。

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☆高校生は、ドミニコ会のシンボルである自由と愛と真理の盾で、世間の攻撃かわしながら、火を吹くような雄弁さと愛に満ちた対話によって人生を踏み出していくのである。

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