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共立女子の教育観と21会

☆共立女子の校長渡辺眞人先生から、論文の抜き刷りをいただいた。「21世紀型教育のパラダイム」という論考。本物の教育者は格別だ!

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☆21会(21世紀型教育を創る会)を立ち上げる時の、21会の思想的出発点「20世紀型教育と21世紀型教育のパラダイムの違いを踏まえて」を再編集した論文。

☆渡辺先生は、廣松渉の弟子。それゆえ、偏差値や知識というものが、本来それらを生成している諸関係を理解することが大切なのに、その背景を捨て去って、都合よく使われ、自然・社会・人間がどのようにつながっているのか見えなくしてしまっていると考えている。

☆ただ、当初、廣松渉を直接持ち出すのは、廣松の文体が晦渋なので、湯川秀樹とドラッカーの考えを引用して、その考えを展開されていた。

☆しかし、共立の紀要の中に掲載するので、廣松渉の発想を盛り込んだということのようだ。廣松は、現代思想の旗手の1人で、今日の宮台真司氏をはじめ、多くの哲学者や心理学者、物理学者、社会学者、歴史学者など幅広く学際的に影響を与えてきた。

☆教育と結びつけたのは、もちろん渡辺先生は第一人者であるが、河合塾がそうである。今日のグローバル教育への視野を河合塾がもっているのは、もちろん廣松渉との出会いが大きい。

☆そのグローバル教育の根っこは、リベラルアーツである。リベラルアーツとは、目に見えるものの背景にある、目に見えない諸関係を見出すことである。湯川秀樹が、目に見えない素粒子の諸関係を論理的にモデル化したように、ドラッカーが新しい起業の背景に新たな市場の動きを見抜いたように。

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