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グローバル教育【003】変わる国立大学の授業 PIL×PBLへ

☆読売新聞2014年02月14日 08時00分 によると、

「ごみ分別の仕方は、札幌市と大学内では異なる。なぜ?」。1月下旬、北海道大学の大教室をのぞいた。理学部の鈴木久男教授がクイズを出し、五つの選択肢を読み上げる。約100人の学生が一斉にクリッカーと呼ばれるリモコンを教壇後ろのスクリーンに向け、スイッチを押した。瞬時に正答状況を示す円グラフが映し出された。まるでクイズ番組のようだ。

☆これは、ハーバード大学の物理のマズール教授が、紹介しているピアインストラクション講義(PIL)。京都大学や河合塾が中心となって、研修を開催してきた。

昨年度には、小笠原正明名誉教授ら、効果的な授業の技術を研究する北大高等教育研究部の5人が加わり、仕掛けを増やした授業に衣替えした。90分のうち60分は予習を前提とした講義で、10分に1度、クイズが出題される。残り30分は講義を踏まえたグループ討論で、毎回400字のリポート提出も課す。

☆これは、SGHの柱でもあるプロジェクト型学習(PBL)。アクティブラーニングとも呼ばれているもの。

志向するのは大人数での双方向型授業だ。教員も少なくてすみ、より多くの意見をぶつけ合う学生にも刺激になるとみる。

 情報機器は大人数での双方向型授業には欠かせないと聞いた。テキストや資料を全てネットに掲載することで、学生が予習しやすくなる。人前で間違えるのを恐れる学生のため、誰が答えたのかが分からず、ゲーム感覚も持てるクリッカーも用意した。問題作りにも力を入れる。「クイズ」の中に、「正解のない問い」をあえて交ぜ、メリハリをつける。

 工夫しても、居眠りや内職にいそしむ姿がなくなることはない。ただ、7割の学生がリポートがうまくなったと実感するようになり、学習時間が週2時間以上は4割以上になった。

☆PILとPBL、つまり対話、議論、リサーチ、エッセイ、プレゼンなどが大学の講義形式の授業を変える。その目的は、未知なる問題や未解決問題が広がる今日、問題は与えられるのではなく、自ら立ち上げ、チームワークを形成しながら解決していく力が必要とされているから。

☆居眠りする学生やスマホを活用している大学の講義の姿が話題になってきたが、それは学生の責任というよりも、授業そのものの価値にあったということが明らかになったわけである。

☆価値ある教育や研究とは何か?いよいよ中高大の授業という場で議論される時代がやってきた。

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