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2015中学受験生のために【056】 開成 経済支援ができる同窓力

☆産経新聞2014.4.17 17:42 によると、

東大に毎年多数の合格者を出す私立開成高校(東京都荒川区)が来年度から、経済的に困窮した家庭の生徒に入学の機会を提供しようと、学費の免除を受験前に申請できる制度を始めることが17日、分かった。

開成高によると、合否が決まる前から申請できる制度は珍しい。担当者は「経済的条件で受験をあきらめていたような子どもに利用してもらいたい」と話している。

☆世帯収入400万円以下が条件のようである。3年間で200万弱の費用を免除するのだろうから、すごい決断。

☆もちろん、学校が支払う余力は、私立学校は基本NPO型だからない。どうするか?校友会組織。つまりOBの力。オーナーの私財だけでは限界がある。

☆インターナショナルスクールや米国の私立大学の奨学金のルールはきめ細かい。

☆高世帯収入でも、奨学金をゲットできる。それは、企業との連携があるからできる。海陽学園は、すでにそういう感覚だろう。

☆日本ではなぜそのような制度が発展しなかったのだろうか。それは未来の人材を育てる環境がなかったからである。

☆学習指導要領の中での競争社会が公立学校である。私立学校もそれにある程度自由とはいえ、拘束されてきた。

☆そのような画一化したシステムに投資をする企業はない。もちろん、公立学校はそもそも受け付けられないだろうが。

☆やはり、破格の教育をやっているところには、投資をしたいのが企業だろう。200万円が200億になる予見可能性や計算合理性があれば、企業は投資する。

☆エッ!そそんなあ。お金じゃないでしょうと言われるかもしれない。理研だって、予算をめぐって相当ポリティカルに動いているのは、今回の一連のニュースで透けて見えたわけだし、お金は必要。ただ、只より怖いものはない。

☆支援されたら、それに応えなければならない。しかし、ここには贈与の人類学的なシステムが継承されているとしたらどうだろう。このシステムをどこまでも持続できれば、幸せは、お金を超えて無限に続く。。。かも。

P.S.

今回の支援のもう一つの理由は、言うまでもない。西や日比谷に向かう生徒が開成に戻ってくれば、東大200名合格にすぐになるだろうという思惑。いや、そこに目標があるのではない。そこまでの東大の盤石の実績があれば、そのときはじめて、思い切ってハーバードだスタンフォードだと目指すもう一つの集団が作れるのである。

歴史を振り返れば、開成は、基本的には積み上げ型の改革が主流だし、やるからには塊感が大切。たまに1人でるというような政策はやらない。有名人も有名大学も大量に輩出する歴史的流れをいかにつくるかということ。

そうでなければ、持続可能な同窓力は生まれないからである。それゆえ、いろいろな学校で、開成のような真似もするだろうが、同窓力がタフでなければ難しい。そのことに気づけるかどうかがポイント。

☆ここにグローバル教育を行わなければならない経済的必然性が見え隠れしている。

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