2015中学受験生のために【074】私立学校の不易流行のパラドクス
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今回も、直近の「私学合同相談会」、4月29日(火・祝)に開催される、第12回「女子校アンサンブル」のご紹介です。
案内のリード文には「私立女子校における中高一貫教育のメリットは、ゆとりと奥行きのある立体的カリキュラムを通して、じっくりと時間をかけた学力形成と人格育成ができるという点です」とあります。
この「ゆとりと奥行きのある」と「じっくりと時間をかけた学力形成と人格形成ができる」という点について、「中高一貫教育」が注目されているいまだからこそ、小学生の保護者の皆さまは、あらためて考えていただけるとよいのではないかと思います。
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☆かえつ有明は、改革の手綱を緩めることはない。この時代の激動を先回りして変化する教育改革こそがサバイブする要諦なのである。もちろん、それは逆説的なのだが、そのアクションこそが私学の魂の教育を守ることができるのである。
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☆神奈川エリアの学校で、グローバル教育を本格的に実践している学校と言えば、公文国際、藤嶺藤沢、洗足、逗子開成、山手学院。
☆海外での語学研修程度であれば、さすがに行っているだろうが、それもやらずに、大学進学重視で動いてきた中央大学附属横浜も3泊4日ではあるが、ニュージーランドの高校を受け入れ、国際交流を実践したようだ。
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☆時事ドットコム2014/04/27-17:33 によると、
世界各地を精力的に外遊し「空飛ぶ法王」と親しまれた故ヨハネ・パウロ2世(在位1978~2005年)ら、20世紀に即位したローマ法王2人が27日、「聖人」に正式に認定された。バチカン市や周辺には世界各地から多数の信者が詰め掛け、列聖式を祝った。
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☆為末大さん(スポーツコメンテーター)が「Japan In-Depth 4月26日(土)20時41分配信」ですてきな投げかけをしている。
学校の教員は聖職であり、公的な職業についているのだから、私生活よりも仕事を優先すべきだという意見がある。
確かに教育は大事な領域で子供達に与える影響も大きく、有る意味では将来の国づくりに関わっている。 職業に貴賎はないというのが僕の理想論だけれど、確かに職業によっては社会に与える影響が大きいものもあるのは事実だと思う。
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☆学校選択の季節がやってきている。毎週、どこかで学校説明会や合同説明会が頻繁に起こっている。
☆そのときに注意すべきことは、小学校6年生や受験生の保護者に優しく話さなければならないという配慮をしている学校である。
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☆日本経済新聞2014/4/25 12:50 によると、
政府は25日、学校教育法と国立大学法人法の改正案を閣議決定した。学長主導による大学改革を促すため、多くの大学で運営に大きな影響力を持つ教授会の権限を限定。国立大学では重要事項を審議する会議の過半数を外部委員とし、チェック機能を強める。今国会に提出し、2015年4月の施行を目指す。
国公私立の全ての大学が対象となる学校教育法は教授会の役割を「重要な事項を審議する」と規定しているが、表現が曖昧だった。中央教育審議会の部会は昨年12月、「教授会の審議が大学経営に関する事項まで広範に及び、学長のリーダーシップを阻害しているとの指摘がある」と文部科学省に提言していた。
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☆4月21日、佼成学園女子でニュージーランドからの留学生を歓迎するセレモニーが開催。セレモニーやその後の授業における交流などの様子について、鈴木裕之氏(海外帰国生教育研究家)が取材記事を書いている。
☆SGH指定校に選ばれた佼成学園女子の底力を了解できるはずである。
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☆朝日新聞 2014年4月25日05時08分 によると、
英語力の証明に使われる国際的な検定試験「TOEIC(トーイック)」と「TOEFL(トーフル)」が、今月から英国ビザの申請に使えなくなったことが分かった。英国での試験で不正が発覚したため。TOEICの日本事務局は、英国渡航目的の受験者に受験料を返金する方針だ。
留学支援業者によると、ビザを取得して英国の大学や大学院に留学する日本人は推定で年2千人。このほか、就労や移住を計画する人にも影響が出ている。
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☆今回の学力調査テストの内容や解説などはすでに公開されている。日経新聞でみたが、驚くべき問題偽装?ではないか。たとえば、小6Bの最終問題の出題趣旨はこんな感じ。
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☆富士見丘のサイトをまずみてみよう。膨大な日々の教育活動が生き生きと発信されている。これだけの良質教育を評価できるかどうかは、子どもたちの未来を創れるかどうかにかかってくる。
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☆三田国際学園誕生の話は、インパクトがあった。これからもっと事の重大さについて、世の中は知ることになるだろう。
☆私は預言者ではないが、三田国際学園の競合校はどうなるのか同業者から質問される。
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☆中学受験生の保護者は、こんな質問もする。
「最近、〇〇学園のように、パワーポイントで作成したスライドを使用しながら発表したり、調べたり、議論したり、論文を書いたりしていますと説明する学校が増えましたが、どこまで考えさせてもらえるのですか?」
「語学研修のプログラムがあります。英語検定のスコアがこのぐらいですと説明する学校もあります。わかりやすいですが、ちゃんと英語で考えて、日常会話以上に、英語で海外の方と議論ができ、いっしょに問題解決をシェアできるまでになるかどうかはどうやったらわかるのでしょう。違いがわかる説明はされませんよね」
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☆朝日新聞デジタル 4月23日(水)5時49分配信 によると
小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の全国学力調査が22日あり、約224万人が参加した。全員参加の方式は前年度から2年連続。出題内容は、2007年の第1回調査からの苦手分野をみる問題が増やされた。
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小中計147問のうち過去調査の苦手分野からの出題は45問(31%)で、前年の16%から倍増。問題を作った国立教育政策研究所の担当者は「調査を重ねて課題が蓄積された。指導改善の手がかりを提供したい」と説明する。
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☆産経新聞2014.4.17 17:42 によると、
東大に毎年多数の合格者を出す私立開成高校(東京都荒川区)が来年度から、経済的に困窮した家庭の生徒に入学の機会を提供しようと、学費の免除を受験前に申請できる制度を始めることが17日、分かった。
開成高によると、合否が決まる前から申請できる制度は珍しい。担当者は「経済的条件で受験をあきらめていたような子どもに利用してもらいたい」と話している。
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☆5月17日(土)、聖学院で「第二回日本PBLシンポジウム」が行われる。SGH(スーパーグローバルハイスクール)でも取り入れる新しい授業や学びの機会である。学校選びの時に、なんちゃってアクティブラーニングをやっているところではなく、真正のプロジェクト型学習(PBL)をやっているところを選びたい。
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☆今回のSGHや2015年の日本語IBの教育改革の流れは、世界各国のグローバル教育や21世紀スキル、米国の州共通基礎スタンダード(Common Core State Standards)などのグローバルな変化を見据えて、文科省が動いていることを示唆している。
☆それゆえ、SGHや日本語IBのモデル校のみならず、時代を見据えた学校は、ピアインストラクション型講義(PIL)、プロジェクト型学習(PBL)の授業改革促進に乗り出している。(アクティブラーニングと称されているものも流行っているが、PILとPBLという両方の手法の相乗作用を活用しようとしていない点では、アクティブラーニングという呼称を活用しているところは遅れているし、形だけ、いわゆる「なんちゃって」。これだと優れた教師の講義に勝てない。)
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☆読売新聞2014年02月14日 08時00分 によると、
「ごみ分別の仕方は、札幌市と大学内では異なる。なぜ?」。1月下旬、北海道大学の大教室をのぞいた。理学部の鈴木久男教授がクイズを出し、五つの選択肢を読み上げる。約100人の学生が一斉にクリッカーと呼ばれるリモコンを教壇後ろのスクリーンに向け、スイッチを押した。瞬時に正答状況を示す円グラフが映し出された。まるでクイズ番組のようだ。
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☆「地球規模の課題に挑戦できるグローバルビジネスリーダーの育成」というテーマを探求するスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校西大和学園。今年、4年制大学「大和やまと大学」を開学。
☆読売新聞2014年04月14日 15時28分によると、「初めての入学式が12日に行われた。教育、保健医療の2学部3学科の学生と保護者らが参加し、充実した学生生活を過ごすことを誓った」という。
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☆存在の本質を大切にしたいとか生徒の自己否定感を放置しておきたくないと考えることは無駄だろうか?「東大へ現役合格するためにはどこの高校へ行くべきか?」という問いは、愚かにも無駄だと言っているに等しい。
☆リセマム 4月14日(月)18時56分配信 によると、
インターエデュ・ドットコムは「東大へ現役合格するためにはどこの高校へ行くべきか?」、2014年度大学入試における現役合格率や文系理系実績など独自の調査をもとに発表した。東大現役合格率1位は、「筑波大学附属駒場中・高等学校」50.6%だった。
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☆首都圏模試センターに「サンデーショック"の来春2015年入試。恵泉女学園が2月1日に午後入試を実施! 東京女学館も2月1日午後入試実施へ。」という記事が掲載された。
来春2015年の首都圏中学入試は、東京・神奈川の入試スタート日である2月1日が日曜日と重なる“サンデーショック”の年。日曜日には入試を実施しないプロテスタント校をはじめ、従来は2月1日入試を実施してきたいくつかの私立中学校が、この年だけは例外的に入試日を(2月2日に)移行するのが通例となっています。
先の当ブログでは、来春2015年入試の動向が注目されていた女子学院が、「2月2日に入試を行う」ことを公表したことをお伝えしました。
そこでは、過去の“サンデーショック”の年の例ならば、女子学院と同じプロテスタント校であるフェリス女学院、東洋英和女学院A、立教女学院、横浜共立学園Aなども、入試日を2月2日に移行してきたことと、今後これらのプロテスタント各校の2015年入試日が公表されるにつれ、来春の女子の入試図がどのようになるか、徐々に明らかになるということを述べました。
そうしたプロテスタント校のひとつ、恵泉女学園が、このほど同校のWebサイトで、来春2015年入試では「2月1日午後入試を実施する」ことを公表しました。これまで“サンデーショック”の年には、2月1日入試を避けて(前回2009年には、①2/2、②2/4、③2/5に入試を実施)きた同校が、あえてこの日曜日の午後に入試を実施することは、新たな動きということができるでしょう。
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☆読売新聞 4月8日(火)21時42分配信 によると、
文部科学省は8日、人物を重視した評価を入学試験に取り入れる大学などを公募し、1校につき2000万円の補助を行う事業を始めると発表した。
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☆今話題のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定校に佼成学園女子は選ばれた。そのSGH指定校のビジョンが、同校サイトで公開された。桜蔭や豊島岡女子では、まったく経験できない21世紀型教育を受けることができる。
☆やはり2015年サンデーショックの波乱を生み出す契機を同校も持っていることになる。「脱偏差値」の動きは加速するかもしれない。
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☆開智学園が、東京にも拠点をつくった。埼玉→茨城→東京と首都圏展開に驚愕。その拠点とは日本橋女学館である。同校サイトには、こうある。
4月1日付けで、中学・高等学校の校長として着任いたしました青木徹でございます。日本橋女学館中学校・高等学校は、江戸時代から日本の文化の中心であった日本橋に、地元の名士の皆様によって創設された100年を越す伝統のある学校です。このような素晴らしい学校の校長としてその教育に携わることは、大変名誉であり喜びでもありますが、一方ではその責任の重さを感じております。
幸いにも、『質実穏健』をモットーに着実に学校改革が進められ、授業が改善され、進路指導が非常に充実し、着実に大学進学実績がのびております。したがって、優秀な日本橋女学館中学校・高等学校の先生方と一体となって、これまでの伝統と教育を生かした教育を推進してまいりますが、それに加え、私の埼玉県の開智中学・高等学校での18年間の教育実践を加え、探究型授業の推進や『にほんばし学』を土台にした『フイールドワーク』に力を入れ、21世紀型の教育、グローバル化に対応した教育を推進し、本校の発展と日本の未来を創る人材の育成に努めてまいります。
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☆前回、「脱ゆとり」が「偏差値重視教育」に陥っていると指摘した。それゆえ、「脱偏差値」へなのだが、偏差値という統計手法を使うのをやめようなどということを言っているのではない。
☆しかし、それは手段だから使い方を間違いないようにしようということでもない。もちろん、正しい使い方をしていないから、子どもたちから自信や自己肯定感を奪っているのだが、正しく使っても、自信喪失や自己否定感の深刻さを解決することはできない。
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☆産経新聞4月6日(日)20時55分配信の記事「なぜ高い? アジアの子供たちの問題解決能力 日本は精神面で課題も」の見識はなかなかのものである。
2012年実施の国際学習到達度調査(PISA)で、日本をはじめアジア各国・地域の子供たちの「問題解決能力」が、欧米などに比べ高いことが分かった。アジア勢は近年、PISAに対応する教育改革を進めており、その成果があらわれたといえそうだ。一方で日本の場合、高得点をとりながら自分に自信が持てないなど、精神面の課題も浮き彫りになった。
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☆【新時代教育研究所】『間違いない!私立中学・私立高校の選び方』2014年4月2日発行 第7号は必見!こんなくだりがある。
「グローバル教育」を謳っている学校が全て良いかといえば、もう少し検討の余地があるように思えます。数年前は「グローバル教育」という言葉は一般的ではなかったかもしれませんが、今やグローバルを標榜しない学校は少ないと言えるからです。学校が生徒を社会に送り出す公器であるなら、グローバル社会を意識することは当然のことです。しかし、「グローバル時代」への理解の度合いは教育内容に表れます。ワクワクするような授業をしているか。生徒の目を社会に・世界に向ける仕掛けはあるか。知識だけではなく、問題解決能力・コミュニケーション力・プレゼンテーション・自学自習の習慣など、必要とされる「力」にどのようにアプローチできているか。時にそれは非常に定性的な評価でもあります。
生徒が叶えたい夢を見つけ(またその夢は壮大なものほど歓迎され)、そのために進路選択をした時、それに応えられる学校が理想的です。導いてくれる教員がいること、切磋琢磨できる仲間がいること、それが集団として力強いものであることが大切です。ただ「グローバル教育」を謳っているだけでは、その真価は残念ながら測りきれません。学校案内やホームページで魅力的な学校を見つけたら、是非学校見学会や授業体験会に赴き、その熱量を肌で感じることで、学校選びの材料にしていただけたらと思います。
『学校で教えてくれる』こと=知識、という暗黙の認識は変わりつつある。「グローバル教育」の内容で学校を選ぶ目が肝心。実際に学校見学会などに足を運んで、その温度感を感じること。
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☆スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校リストに海陽学園の名前が載っている。てっきりSGH指定校になるかと予想していたが、予算はでないけれど、情報だけオープンにしてねという文科省の野心がはっきり。
国公立35名(うち東大9名、京大3名)
早稲田33
慶應25
上智3
東京理科大9
明治21
青山2
立教7
中央27
法政5
海陽サイトから(2014年3月26日現在)
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