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2015中学受験生のために【076】都市大等々力も「英語選抜入試」

首都圏模試センター2014年5月9日によると、『東京都市大学等々力が、来春2015年入試では「S特選コース入試」と「英語選択入試」を新設。』

来春2015年の首都圏中学入試のニュースとして、先に東京都市大学付属(東京都世田谷区・男子校)の2月2日「グローバル入試の新設」をはじめとした入試変更をお伝えしましたが、数日後、同じ東京都市大学の系列の、東京都市大学等々力(東京都世田谷区・共学校)が、来春2015年の入試変更を公表しました。
同校からのお知らせによると、来春2015年には、第1回特選コース・特進コースの入試を2月1日(日)午前に、第2回特選コース・特進コースの入試を2月2日(月)午前に、第3回特選コース・特進コースの入試を2月5日(木)午前に行います。
そして、これとは別に、第1回S特選コースの入試を2月1日(日)午後に新設、第2回S特選コースの入試を2月3日(火)午後に新設し、さらに2月2日(月)午後に「英語選択入試」を新設するということです。

☆このような改革の動きは、同センターによると

1)2010年の共学化をバネに改革を重ね、高人気、高難度を獲得したが、今春2014年入試では、いったんその人気増加も落ち着きを見せた。この傾向を切り返すために複合的な入試改革に踏み切った。

2)東京都市大の「グローバル入試」新設にみられるように、グローバル教育のトレンドに俊敏に対応した。

☆つまり、1)は従来型受験市場に対するマーケティング手法であり、2)は新しく創出されているグローバル受験市場に対するマーケティングの手法である。

☆今回の「グローバル入試」「英語選抜入試」は、高人気の都市大グループが動いたというところに大きな意義がある。

☆「従来型受験市場」に「グローバル受験市場」が新たに勃興するという傾向を両校のマーケティング部門が認識したということだからである。

☆東大ベースの偏差値と大学合格実績を指標とする中学受験市場は依然として健在であるが、飛躍的に伸びる条件よりも、公立学校の猛攻により、苦戦しているという現状は否めない。

☆ところが、中高時代にグローバル教育の貴重な経験を積む学習に関しては、足並みを揃えなければならない公立学校では、自由な動きがとりにくいから、制度論上の限界を超えることができない。その点私立学校は、直接海外の学校と私立学校がコミュニケーションをとりながら創意工夫の羽をのびやかに広げることができる。

☆対比表現上、前者の市場を「偏差値受験市場」、後者の市場を「脱偏差値グローバル市場」ということになるが、実にパラドキシカルなのだが、後者の市場も、東大京大級の海外大学ベースの選択指標になるのは、大いに違うが、その結果、国内における偏差値はアップするし、大学合格実績も出てしまう。

☆海外大学の偏差値などはないのであるが、偏差値の役割の中の母集団における分布、ポジショニングの認識ということに焦点をあてれば、世界ランキングというのも、ポジショニングを確認するための指標。もちろん、量的な指標なのか、質的な指標なのかは違う。

☆そもそも国内における大学合格実績指標は、東大がベース。しかし、東大に進学するのは3000人強。そこに入れなかったら、順次階層構造の下位システムに組み込まれていく。

☆この階層構造から抜け出すことが、実は「脱偏差値」の本当のコンセプトである。そうなると、東大レベルの100倍以上のチャンスに目を向けるのは当然の成り行きであろう。

☆米国のCCSS政策のように、世界がその巨大な階層構造に覆われていくではないかと言われるかもしれない。実にその通りである。

☆だからこそ、東大京大に入れなかった場合、その下位構造に組み込まれてしまうと、このグローバルな時代に幾重にも自己否定感を積み重ねていくことになる。

☆幸い、グローバルな学歴階層構造は巨大になっていくけれども、その選抜方法の多様性は、国内偏差値システムではない。国内偏差値では見えない潜在能力を評価するチャンスは、海外の方が豊かである。

☆多様性は、生徒自身の潜在能力を自己実現に導くチャンスを見つけるという意味で役に立つことであり、多様な情報を知ることが目的ではない。多様性を大事にする前に、自分の子どもの潜在能力は何であるのか、知ろうとすることがまず大切かもしれない。

☆もっとも、循環論で申し訳ないが、そのためには、多様な情報を知り、多様な体験をしてみる必要がある。

☆だから、学校説明会も聞くだけの説明会よりも、「体験学習」ができる機会を設けている学校に足を運ぶのが、一石二鳥。「多様な情報と多様な体験」。

☆グローバル受験市場が広がってくれば、説明会の選択も変わってくるし、学校当局も大いに創意工夫してくるだろう。「グローバル入試」「英語選択入試」、そして≪21会校≫で動き始めている「思考力テスト」入試の動きは、まさにその方向を示しているといえよう。

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