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品川女子学院 20世紀型SGH校?

☆マイナビニュース 5月27日(火)21時36分配信 によると、「品川女子学院、Evernote Businessを生徒200名に導入 - シラバスなどに活用」ということのようだ。

Evernote Corporationは5月26日、品川女子学院が、教職員を対象に導入・活用していた企業向けクラウドサービス「Evernote Business」を、5月から高校2年生の全生徒205名まで導入範囲を広げ、生徒間および生徒・教員間の情報共有やデジタルシラバスによる自習環境を実現したと発表した。

☆中高の教育が、企業教育とシンクロするのは、それは各学校の自由である。しかし、20世紀型資本主義の当然の前提であるが、予見可能性、効率合理性、計算計画性によるコントロールをしようということから一歩もでられない。

☆ICTを監視用に活用するというのは、まったく学校の経営上の考え方で、どうでもよいが、生徒の身体性、感性、知性をコントロールする教育を実践しているという学校であることは、きちんと認識しておかねばならない。

☆そのうえで、そのようなコントロールが自分の子どもの安心安全のために選択すべき学校であるかどうかを決めればよいだけだ。たとえば、こんな記述。

品川女子学院では、Evernoteを軸にした情報共有や知識の蓄積が拡がっており、生徒間では「クラス共有ノートブック」を作成し、クラス内での連絡事項を共有するほか、生徒会では議事録や資料を共有するなど情報共有ツールとして活用されている。

☆この機能はEvernoteでなければできないのかな。というより、企業マネジメントとは違って、教育は知の普遍性に広がらなければならないのに。品川女子学院内の情報の枠組みの中に収納されていくということでよいのかどうか、立ち止まって考えるコトも大切である。こんな記述はどうだろう。

品川女子学院では今後、資料等の共有だけにとどまらず、教員それぞれが持っている個人の知識やスキルを集約し、ベテラン教員の指導ノウハウやアドバイスなどを共有していくことで、若手教員のスキルアップを図り、学校全体の指導力向上につながる基盤構築を目指すとしている。

☆ここから、効率性と知の劣化の予定調和以外になにか読み取れるかな。若手教員は、ベテランのスキルを超えてこそ学校だろう。ベテランのスキルを超えるには、世界の学びの理論や知性に多くを学び、世界の教育を旅することではないだろうか。

☆Webそのものが、グローバルブレインで、この内部にわざわざ枠組みや壁を設定して、その小さな領域で教育をというのは、一つの手法だが、とても21世紀型教育ではない。品川女子学院は、20世紀型教育の中で安定しようという学校であることを説明しなければならない。

☆もし21世紀型であるなどというのならば、それは錯認だと思うのは私だけだろうか。

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