聖学院がPBLにおいて先進的なわけ(1)
☆5月17日(土)、聖学院で「第2回日本PBL学会」が開催された。第一部は大学のPBL(project based learning:プロジェクト型学習 )の取り組み。第二部は中高の取り組みの報告で、聖学院と芝浦工大のPBLの実践がプレゼンされた。(※主催:日本PBL協会 協力:プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会、聖学院中学校高等学校)
☆プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会(PMAI)は、その考え方の根拠を米国のバック教育協会(the Buck Institute for Education)に置いている。それは、BIEが出版している”Project Based Learning Handbook 2nd Edition”に表現されている。
☆そこで、PMAIは、 ”Project Based Learning Handbook 2nd Edition”の日本語版「プロジェクト実践教育ハンドブック第2版」を出版している。この本自体は中高の教育者向けに書かれているようだが、スキルが中心に編集されているので、それは大学でも応用が可能と言うわけだろう。各発表者が、このハンドブックに拠って、プログラムが組み立てられていることは明かだった。
☆しかし、PBLは、この活動を通して何かを変えるクリエイティブなプログラムなのであるのに、大学の取り組みは、フェリス女学院大学の春木先生の考え以外は、残念ながら結局何も変えることができないという結果になっていた。
☆それに比べ、聖学院の実践は、日本の教育を変える、日本の学校を変える、いや世界そのものを、もちろんグローバルの意味で変える可能性に満ちていた。
☆ハンドブックの方法論やスキルは変わらないのに、大学は変えられない。しかし聖学院は変えられる。どうしてこんな違いが生まれるのであろうか。
☆この回答は極めて簡単であるが、この簡単な解答を見つけられなければ、どんなにプロジェクト型学習を文科省が推奨しても、失敗するだろう。
☆ところが、一般財団法人東京私立中学高等学校は、聖学院を「平成24年研究協力学校」として「プロジェクトマネジメントによる夏期学校と座学教科の連携」というテーマでPBLの研究の支援をした。
☆聖学院では高橋一也先生が中心となってチーム研究を行った。今年1月にその報告会があり、私立学校で共有を図っている。多くの私立学校が聖学院のチーム高橋に学んだのである。
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