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首都模試 山下氏×北氏 スペシャルインタビュー(2)

山下氏:中学入試のあり方が多様になってきたというのは、中学受験市場が多様化してきたと言い換えることもできます。今までのように低学年から受験の準備をし、4教科の結果を出すという従来型の中学受験市場は依然としてメジャーです。

この市場で、複数日入試、午後入試などのさまざまな入試改革を私立学校は創意工夫をしてきたと思います。この動きは今後も継続するでしょう。

しかし、片方で公立中高一貫校の動きに対して私立学校も「適性検査型入試」を立ち上げた。当初はカウンターの意味もあったと思いますが、今では、公立中高一貫校対策を始める小学生に私立学校の教育活動を知ってもらうチャンスとしての機能が目立ち始めてきました。

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北氏:そして、「思考力テスト」「グローバル入試」「英語選抜入試」など入試改革が開発されてきていますが、このような動きは、山下さんがおしゃった動きにシンクロしています。つまり、従来型の中学受験市場のまわりに、結果だけではなく、小学校時代、生徒1人ひとりが体験してきた学びを活かす中学受験市場という動きが新たに生まれてきているということではないでしょうか。

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山下氏:従来の入試問題にチャンレジするためには、やはり今までのような受験準備の勉強が必要です。その成果を私どもの模擬試験できちんと判定できるようにどこまでも精度をあげていくことは最重要です。

しかし、これは私どもの強みですが、併願校の判定の精度をあげていくことも今後ますます追究していかなくてはなりません。

そのようなテストを新たに開発するのかと言われるかもしれません。もちろん、そういう方向もありでしょうが、いまここで受験生のみんさんにお役にたてるとしたら、先ほどから申し上げていますように、個別ニーズに合わせた学校情報の掘り下げが肝心だと思います。

北氏:それによって、従来型の併願パターン以上にバリエーションが豊かになりますね。しかし、バリエーションが増えれば、模試受験生の数が増えなければ、判定の信頼性が課題になります。ですから、模試に参加する受験生が増えるという条件が必要になってきます。

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山下氏:おっしゃる通りです。幸い、個別ニースに合わせた情報を探していると、模試の受験生も増えるのですね。参加者が増えれば増えるほど、個別ニーズの情報として何をリサーチすればよいか、北さんがアイデアをだしてくれます(笑)。そして多様な併願の信頼性・妥当性が強くなってもいくのです。

北氏:とても明るい話ですね(笑)。でもかなり現実的になってきているように思えます。21世紀型教育のベクトルとしては、左脳と右脳のバランス、システム思考とデザイン思考のバランスという話は頻繁に論じられていますし、マルチインテリジェンスのような4教科だけではなく、多様な才能を見出すことの重要性はかなり強調されていますね。

山下氏:受験生の多様な併願への気づきは、結果的に小学校時代の受験科目以外の学びの体験を活かせる学校探しにつながります。ペーパー試験の結果だけで学校を選ぶのではなく、自分の才能を活かせる可能性のある学校も探すことができる。

そして、そのための新しい入試が開発されていくという相乗効果が、中学受験市場に多様なダイナミックな動きを創っていくことになるのではないかと思っているのです。

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