ICTでホンモノの知識を身につける???
☆ednityのブログ2014年6月16日 によると、
偏差値30台の女子校、入学生徒数は伸び悩む…。2007年、そのような状況を打開すべく、学園全体で「抜本的な改革」に乗り出し、見事に名門校と呼ばれるまでになったのが「広尾学園」だ。男女共学化、新たなコース戦略やカリキュラムの策定など、様々な改革を行ってきたが、そのうちの1つに「ICTの導入」があった。今回は、広尾学園キャリア教育チームでICT係も兼任されている外丸隆央先生に、ICT導入当初の様子や、ICTの活用方法、子どもたちへの想いについて伺ってまいりました。
☆2007年から2012年までは、たしかに広尾学園はそうだろう。しかし、今はどうなのか?よくわからない記事である。
☆しかもあたかもICT導入が、名門校になった大きな要因というような書き方だが、それはホンモノの情報か?
☆もしICT導入と名門校の相関があるのなら、ICT業界らしく、ちゃんとデータエビデンスを示す必要があるだろう。データというのは、何も数字ではない。歴史的経緯やバックヤードの質的リサーチでも構わない。
☆少なくとも、その部分は今では変わっている。にもかかわらず、それとは関係なくICTの教育が続いているわけで、当然それも変わっているはずだ。それなのに、2007年の立ちあがり当初から、条件が変わっていないという設定は、その意図がよくわからない。
☆それにだいたい、ICTを使って、クリエイティブなことが起こるという発想がわからない。クリエイティブとは創意工夫のお話しではあるまい。
☆時代が動き、パラダイムが変わるような話であるはず。広尾はその意味で、当初は学校の歴史のパラダイムが変わったのである。しかし、そのアイデアはICTからでてきたのではなく、そのパラダイム後、より効率よく、より促進的に、より脱技能的に活用されたのが、ICTである。
☆だいたいネットサーフィンすることがあたかもニセモノ知識を獲得することで、ICTを活用することがホンモノの知識をゲットするなどという偏狭な見方はICT的ではないだろう。
☆この複製技術の時代を促進しいているICTにホンモノかどうかの是非は、そんな簡単に決定できるものではない。
☆著作権の問題を言っているのではない。そもそも私たちが使っている自然言語は、すでにオリジナルのものなんてあるのだろうか。
☆まして人工言語であるコンピュータ言語。
☆ホンモノかニセモノかの、基準は何か?道義上の基準と権利上の問題以外にどんな基準が存在するのか?
☆その議論なくして、ホンモノかそうでないかは、その人の趣味になってしまう。公的教育にICTを持ち込むときに、そのようなパーソナルな想いをもちこむことは否定しないが、それを公的基準のように宣伝するのは、ゲッペルスと同じ心的構造がある。
☆私はこの記事を書いた人も、登場した先生の生き方もまったく否定も批判もしないが、ただ、≪私学の系譜≫を保守する立場から、教育という場で、ヒトラーやアイヒマンやゲッペルスに象徴されるような無意識に潜む心理的構造に気付いたら、その構造には物申すことにしている。
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