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なぜ大学入試が変わらない 知の上水道にドラックが撒かれている

☆教育において、知を循環させているインフラがある。最も有名でうまく活用されていないインフラに図書館がある。でも大事な知のインフラである。だから、アンネ関連の図書が破られたとき、大騒ぎになった。

☆図書館の知に、ファシズムやアイヒマンを支えるような言論は言論として認められない。

☆図書館のようにコントロールされていないので、リスクも大きいインフラにWebがある。個人でなんとかそのリスクをはねのけながら、活用しなければならないが、個人が時空を超えて利用できるので、その浸透力は説明するまでもない。

☆しかし、最も発達し、コントロールしている人の顔が見えない強烈な知のインフラが高校に注がれている。文科省もそのインフラにつながってしまっている。

☆もしその知のインフラに清い水が流れていたならば、最高だ。しかし、毒が流されたら、大変だ。

☆残念ながら、大学入試という制度にもしっかりつながっており、大学入試を変えると、その知のインフラ大手教育産業は、困ることになる。そこで、それを阻止しようと、ドラッグを流す。

☆教師も生徒も文科省もそのドラッグが全身に回り、もはや改革どころではない。それで、私立学校がリハビリを手伝おうとするのだが、そこにもそのインフラは貫徹しようとしている。

☆どうか自前で実力テストをつくり、まともな知のインフラを立て直したい。そんな私立学校の想いを受けとめた知のインフラが中学入試の場で現れた。

☆90%が私立学校の市場であるから、そうなるのは必然だったのかもしれない。首都圏には4つ大きなインフラがあるうち、その中から一つの知のインフラが真正21世紀型教育の知のインフラとして手を挙げた。

☆20世紀型教育を死守しようと、20世紀の洞穴から魔女ランダや魔王が世に表れている。バロンや救世主や不動明王、阿修羅も再び出現したということだろう。

☆大蛇としての知のインフラかドラゴンとしての知のインフラか。ファウスト伝説が今蘇る。魔女ランダをグレートヒェンに変容させる錬金術の物語が。

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