なぜ三田国際は強力なのか
☆前回、明治開国時と現在の学校のミッションについて書いているときに、ふとこれは三田国際のことだなと思った。
☆私立学校は、その系譜を明治開国時に求めるから、当時の私学人が新しい国家づくりのために学校を築いたマインドを大切にしている。
☆しかし、考えてみれば、私学人第一世代は、江戸という社会を軍事力で圧倒したあと明治という近代社会を作ってから、その社会を支える学校をつくった。
☆ところが現代は、学校は、高校までほぼ全員が進学する世の中になり、今度は学校が変われば、ポスト近代社会の光と影の影の部分をなんとかできる世の中になった。
☆だから社会が変われば教育制度が変わるから、学校が変われば社会が改革されるという時代にシフトした。
☆そして、それにはプリンシプルが必要だが、それは研修では身につかない。同士が集まるしかない。そこは明治開国時となんら変わらないミッションの共有構造。
☆しかし、これが今の学校にはない。だから学校改革が成功しようがない。ところが、三田国際の教員は、同士が集結しているという感覚なのだ。研修も充実しているが、それは松下村塾のように、新しき社会建設のプリンシプルをすでにもった同士が、知的技術、軍略技術を磨くトレーニングをやったように、学びの技術、教育の技術を磨いているのである。
☆一方、多くの学校の研修は、ミッションの共有が中心で、というよりミッションは何かというお話で終わり、学びの技術や教育の技術は自己研鑽・自己責任で終わっているケースが多い。
☆同じミッションのもとに集結した同士が、互いに技術を高め合う。学校が変われば社会もハッピーになる。そんなプリンシプルを抱いた同士が集結している三田国際学園が強いのは、歴史的必然である。
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