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私立中高の教育の質の見分け方(5)開成・鴎友などのグローバル観

☆昨日6月1日(日)、グローバルリーダーを中高で育てる方法という趣旨で、開成の柳澤校長や鴎友学園女子の吉野校長などがシンポジウムで語ったそうだ。

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☆私は行っていないが、参加した方々に情報を聴いた。するとおもしろいことに、反応がバラバラだった。グローバル教育について、今ではすっかりトレンドになったが、それを話す方もそれを聴く側も、共通のメガネを持っていない。

☆それはそれで、多様性でよいことであるが、実はその反応の仕方には、特徴があった。それはLearniing 3Dのどの次元で聴いているかによってずいぶん違ったということだ。

☆たとえば、柳沢先生のシミュレーション型問答スタイルの授業に感銘を受ける反応は、第1次元のアクティブ・インタラクティブ・クリエイティブと第3次元のSMLTの2つの次元で感動したことを語っていた。

☆また、すべての次元のつながりで、みていた参加者は、何も新たな発見はなかったと反応した。

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☆インタラクティブの多様性やビゴツキーの最近接発達領域について考えている参加者は、教師と生徒の問答だけで、成り立つのはある一定以上の水準の生徒が集まったからできるのであると反応した。

☆もっともNHKで放映されるのだから、もともと柳澤校長が想定していないような学力の幅やモチベーションの差があるような集団を集めることはできないだろう。

☆かなり限定されたエリート集団からグローバルリーダーを輩出する方法の会だったのだろう。それはそれで、将来の日本をいや世界を担うのだからがんばって欲しい。

☆そもそも柳澤校長ご自身は近代の光と影のジレンマを解くのではなく、影の中にひきこまられないように、光にいかに勝ち組としてサバイブできるかという意味でのグローバルリーダー観の持ち主である。

☆グローバルリーダーの使命が抽象的に語られていたという反応があったが、具体的に議論できないからである。

☆吉野校長が英語は大事だが、多言語で多様な思考ができることを優先したい――つまりローカルグローバルでは困るという趣旨を言っていたと聞き及ぶが、さすがは社会学的見識をお持ちである。そこをタブーにして、発言することがグローバルというのは、実は問題ですよと吉野先生の柳澤先生に対するストロークだったのかもしれない。

☆いずれにしても、また聞きの分析であって、シンポジウムそのものについての感想ではない。

☆ただ多様な反応があるということが、グローバル教育のトレンドはまだまだこれからであるという明るい兆しであることだけは確かなようだ。

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