もう一つのグローバル教育 Teach For Japanの挑戦
☆エコノミックニュース 6月22日(日)10時31分配信 によると、
Teach For Japanは教育格差の是正を実現するために教師派遣事業と学習支援事業を全国で展開している 。・・・・・・「Teach For Americaと連携の下、同様のプログラムを日本において実現することを目的に、10年7月に設立」(サイトより)された団体である。Teach For Japan は「ひとりひとりの子どもの可能性が最大限活かされる社会の実現」をミッションとし、教育格差の是正を実現するために教師派遣事業と学習支援事業を全国で展開している。実際、放課後を活用した学校外での学習支援プログラムは現在、年間40拠点、831名の児童生徒が参加している。また、11年には11名のフェローが関西・関東の小中高校で教師として赴任を開始しており、授業の担任・副担任として活動して居るなど、着実に一歩を進めているとのこと。
☆従来の教師派遣事業と違い、ミッションがしっかりしている。今ある多くの派遣事業は、教員免許を有している人材を登録し、すてきな派遣教師もいるが、そうでない人材もおり、玉石混交。
☆ミッションやプリンシプルを共有する研修をやっているだろうが、研修でミッションやプリンシプルは共有できない。
☆松下村塾のように同士が集まる以外にそれはできない。そういう意味でTeach For Japanには期待がかかる。
☆しかし、教育格差の是正を実現するには、記事に書かれているようなアクションでは遠いだろう。松陰の門下生がやったことは、社会の枠組みそのものを変えようとしたことだ。果たして今日そんなことができるのだろうか。
☆明治開国時と高校までほぼ100%の青少年が進学する今の時代とでは全く状況が違う。社会が変われば学校も変わるという手法から学校が変われば社会が変わるという手法にシフトしたのではないか。
☆教師の質向上も大事だが、それが学校改革に直結するようなプランであってほしい。
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