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医学部 今春国公立大学・前期、志願者数が1.2%増加

☆リセマム 7月16日(水)12時18分配信 によると、

代々木ゼミナールは7月15日、医学部医学科入試データとして、2014年度入試結果に基づく入試難易ランキング表と、2015年入試変更点、2014年度志願動向と難易変動を公開した。2014年度入試では、国公立大学・前期と私立大学で志願者が増加したという。

☆増加した理由についいては、明言されていないが、

2015年度入試医学部・医学科入試の変更点は、北海道大学と京都大学で2次・理科はセンター試験との科目選択制限を廃止する。岡山大学は前期で3名を国際バカロレア入試に移行する。

☆とあるから、医学部も学生獲得戦略にしのぎを削っているという点は否定できないだろう。

☆もちろん、相変わらず、権威及び経済情勢の中でサバイバルできる拠点であることに変わりはないだろうが、医者の社会貢献への役割の大きさと責任を引き受ける若者もいるだろう。

☆代々木ゼミナールのサイトには、こんな箇所がある。

医学教育を暗記重視の教育から患者本位の教育に改めるため、2001年に文部科学省より「医学教育モデル・コア・カリキュラム」が提言され、各大学はこれを臨床実習開始前の教育内容のガイドラインとして、おのおの独自の教育理念や特色に基づいて、カリキュラムを設定しています。
 2005年度からはこのモデル・コア・カリキュラムの到達目標に準拠した『全国共用試験』が実施されています。この試験は通常4年次後期に実施され、全国の医大すべてに共通な評価試験です。この試験は、医学知識の学習レベルを評価する「統合試験(CBT:Computer Based Test)」と、模擬患者を対象に診察技能や態度を評価する「客観的臨床能力試験(OSCE:Objective Structured Clinical Examination、通称オスキー)」の2つから成り立っています。医学生はこの2つにともに合格しなければ「臨床実習」に進むことができません。

☆これは極めて重要である。簡単に言うと医学における「知識力と体験ベースの思考力」を養う4年間であることを示唆している。

☆専門知識が医学現場シミュレーション体験によって、息吹を注入される。医者と患者の人間関係の中で生かされていくイメージができる。

☆医学部の改革も結局は「講義×探究×テスト×評価」のカリキュラムイノベーションに尽きる。

☆これが他の学部や大学入試、中高教育に波及するシナリオになっているのだろう。

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