2015中学受験生のために【114】渋谷教育幕張の凄さと限界。その限界に挑戦する文化学園大学杉並。
☆産経新聞 7月13日(日)10時45分配信「14歳でカナダの5大学に合格 日本人天才少年の素顔とは」は極めて重要な情報である。
9歳のときカナダ政府にギフテッド(天才児)と認定され、14歳で同国の名門大学5校に合格した大川翔さん。希代の逸材を獲得しようと各大学が高額な奨学金を提示して繰り広げた“争奪戦”は、現地メディアでも話題となった。・・・・・・9月からブリティッシュコロンビア大サイエンス学部に進学することが決まっている。
☆大川さんは、日本には自分のような子どもはたくさんいるのに、教育制度の問題であると語る。はじめ、大川さんにとって、その制度を飛び越えているかのように見えたのが渋谷教育幕張なのだろう。なぜなら、
「本当は日本に帰る予定だったんです。12歳のときに中学受験して、千葉市の渋谷教育学園幕張中学(帰国生枠)に合格しました。しかし将来についてあらゆる角度から考え、徹底的な家族会議の末に、カナダでの飛び級進学を選択しました。失敗してもいいので、早く大学に出ようと思い、チャレンジしたんです。それはカナダで習った文化が大きく影響していると思いますね」
☆大川家が、偏差値で渋谷教育幕張を選んだとは考えにくい。日本の学校でカナデで行われているグローバル教育が実践されているのは渋谷教育幕張だと判断したのだろう。やはり同学園は凄い。
☆ただ、しかし、それでも結局はカナダの教育を選んだのが大川さん。それが渋谷教育幕張の限界であり、日本の教育の限界でもある。
「僕の座右の銘は(フランスの詩人)ジャン・コクトーの『青年は決して安全な株を買ってはならない』という言葉です。リスクをとって挑戦するということですね」
☆IBの10の学習者像の1つにリスクテイカーという項目があるが、日本の教育にはリスクテイカーになる環境がないのであろう。安心安全なのはよいとしても、かわいい子には旅をさせよという言葉が失われてしまっているということか。
☆この大川さんが体験したカナダの教育を大いに参考にして、新しいグローバル教育に挑戦する学校がある。文化学園大学杉並だ。今なら大川さんもリスクテイカーを発揮できる学校がある。おっと、文杉は女子校だった。
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