首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(1)
☆私も「21世紀型教育と、これからの私学に求められること」というテーマでスピーチをさせて頂いたが、中途半端な内容になってしまった。しかし、先生方が温かく耳を傾けてくださり、心から感謝申し上げる。
☆私の話をここでまとめるというより、当日気づいたことを少し書きとめ、補説の代わりとしたい。
☆首都圏模試は、社長の北林さんの挨拶にあったように、受験市場において第三軸の模試としてのポジショニングにある。
☆しかし、ここにきてこの第三軸の意味が激変した。というのもこの第三の軸に所属する中学受験メンバー(受験生も学校も)が、20世紀型教育市場の発想である国内難関大学合格でなければ、子どもたちの明日を切り拓くことができないという認識は、すでに堅固なものでなくなったと気づいたからだ。
☆このグローバル時代にあって、国内外の区別をするのではなく、広くグローバルな大学に目を向けたとき、一発ペーパー試験の点数だけで合否を判断するのは、実に国内都合にすぎず、むしろ第三軸の学校が、その学びの体験を保障/証することによって、世界ランキング100位以内の大学にいくらでも、入れる可能性があることに気づいたのだ。
☆それならば、20世紀型教育の高偏差値の中高は、すぐにもその流れに乗れるのではないかということになるが、その必要性を学校だけではなく、20世紀型教育を信念とする受験生の保護者は感じていないのである。東大や早稲田、慶応で満足ということだろう。
☆ところが、その東大や早稲田、慶応がそのものが、21世紀型の大学に変わろうとしている。その動きはまだまだ水面下であるが、2018年あたりには露わになるだろう。
☆そのときに高偏差値の学校が、舵をとろうとしても、その舵はサビついていて動かないだろう。なぜなら、21世紀型教育における教師は、あるときはファシリテータ、あるときはコーディネーター、あるときはプロデューサーでなければならず、そのトレーニングには、最低5年はかかる。
☆というのも、ファシリテータやコーディネーター、プロデューサーのスキルだけではなく、自治体、国、企業、大学などのネットワークを先生方がつなげているという状況をつくらなければならないからだ。
☆情報のコミュニケーション、人間同士の信頼関係や資金援助などどれだけ多くのネットワークを持てるかが、21世紀型教師のソフトパワーだからだ。
☆今回集まった130人強の先生方は、このような21世紀型教育市場を創出しようとしている首都圏模試センターの社会デザインに高い関心を示しているわけだから、20世紀型教師に甘んじることなくリスクテイカーだということでもある。
☆このような21世紀型教師に首都圏模試センターは、新市場を創出するイノベーションやソリューションを提供していく。そのお披露目が昨日だったのである。
☆21世紀型学校と高偏差値の20世紀型学校の逆転が起こる。イノベーションの歴史を振り返れば、スペインからオランダ、オランダからイギリス、イギリスからアメリカ・・・・と歴史は繰り返すことは明らか。パラダイムが転換するとはそういうことなのである。
☆このことに気づいた学校や受験生は、時代の変化の風をつかんだといえよう。
| 固定リンク
「セミナー」カテゴリの記事
- 首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(了)(2014.07.27)
- 首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(7)(2014.07.27)
- 首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(6)(2014.07.26)
- 首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(5)(2014.07.25)
- 首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(4)(2014.07.25)
最近のコメント