首都模試仕掛ける 21世紀型教育市場創出(7)
☆グローバルな時代は、超国家化、個人化の時代である。一国の大きな物語を国民が背負う時代ではない。そういう意味で、公立学校は、グローバルな時代には反する動きになってしまっている。
☆そうはいっても、自分の生活スタイルや価値観を大切にするには経済的余裕をねん出できる層に限られる。その層が私立学校に自分の子どもを入れたいと思うのは理に適っている。
☆「無理なく」とは「難しくなく」という意味もはいっているが、そとから見ていると無理していると映っても、本人は内側から燃えるモチベーションをもって挑んでいるという場合がある。そういう状況になる学びの環境を、親は探すものである。
☆かつては、東大ピラミッドの中で、頂上に向かうことは、無理ではなく、ある意味自分のライフスタイルや価値観を達成するアドバンテージが高かった。
☆しかし、グローバル時代にあって、そんな見えないアウシュビッツの中にいることは、「無理」なのである。
☆先日行われた帰国生のための「JOBA学校フェア」で、あるお母さんと中学生男子に会った。父親の仕事でヨーロッパ中まわっていたので、日本で生活したことがないが、そろそろ日本に戻ってくる可能性があるから、日本の寮制学校を探しているのだと。
☆ただ、何せマイペースだから、心配なのですと。
☆それは深刻な問題である。こういう生徒は一度は集団生活を体験しておかないと社会にでたときに困るよという学校はすすめませんよと語っておいた。
☆かといって、マイペースをそのまま受け入れてしまう学校もやめたほうがよいですねと。
☆「アポロ13号」の映画ではないが、それぞれ力があるマイペースの人材同士が、チームワークを創れるような学校を探した方がよいですよと。
☆その母親は、今まで集団生活とチームワークの差異を認識していなかったので、根底から覆されました。でもそうですよね、ありがとうございましたと。
☆その友達の母親は、なにせ娘は日本人学校でのんびりすごしてきたから、偏差値の高い学校は無理です。どう選択したらよいですかと。
☆偏差値というのを、このグローバル時代に考えるのは、おかしいですよと。それより、英語でディスカッションや自分の道を考えられるような学校はどうですか。
☆そんな学校あるのですか?
☆意外と情報をもっていないですね。
☆そうなんです。JOBAさんがないエリアでは、特に情報はないんです。
☆よくきくと、3年前の情報から更新されていない。そこでこんな新しい学校があるのですよと説明すると、
☆すぐに行ってみますと、紹介した幾つかの学校のブースに直行された。
☆そして、その後、また会場で遭うと、イメージが全く変わりました。私はあの学校に決めました。別れ際に先生に両手で握手されたんですよ。グローバルな感覚と日本人の心の両方を感じてしまいましたと。
☆娘さんは、世界の芸術コンクールで優秀賞を受賞している。その才能を活かしながら、しっかり英語を学べ、今身につけている国際感覚を失いたくないのだという。
☆まさに北氏の語る最新の保護者事情をストレートに感じた。
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