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富士見丘のオープンスクール(3)

☆吉田校長の後、先生方による、教育の具体的システムと学園生活について丁寧な説明があった。

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☆安心して学び、楽しく学び、自己肯定感を抱いて学び、自分の進路を切り拓いていける確かな教育があることが伝わった。保護者も受験生も顔を時々見合わせながら静かに頷いていた。

☆ところが、次のプログラムで、場内はどようめいた。高3生による「5×2」のプレゼンテーションが、受験生にも保護者にも「国際看護の世界」への扉を開いたからだ。心を打ったからだ。

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☆こんなすごい説明会のプログラムだったのかと、保護者は驚いた。普通だったらエントランスで受付けがあるはずなのに、いきなり「5×2」の展示がもてなした。

☆「ここは受付ではないんですね」と保護者が、在校生にたずねると、「ハイ、受付けは、あちらになりますが、その前に私たちの大切な探究活動を少しご覧ください」と積極的に案内した。

☆学校説明会にきたのだから、そんなに大切な在校生の探究活動の成果をあとでよいですとは、断れない。一通り眺めて、たしかにすごいねと娘に話しかけながら保護者は説明会場に向かう。

☆そして、今目の前で、TEDよろしくスーパープレゼンテーションを行っている高3生が語りかけてくる。

☆クイズまでだし、世界で医療制度を整えている国はいくつあるかと。いきなり、日本のような医療制度がある国は、世界の3分の1であることを思い知らされる。

☆身近なところから、グローバルな世界の重要な問題を突きつけられる。どうしてこの生徒はこんなことを調べてたのか?世界の医療制度が違うからこそ、国際看護について大学で学んでいくのだと。

☆病気の人を助けようという慈善の心だけでなく、グローバルイシューと健康とそれにかかわる進路を見出している高3生が目の前にいるのだ。

☆受験生はそのプレゼンにくぎ付けになり、保護者は吉田校長が語った楽しく学ぶということはこういうことなのかと目からウロコ状態だった。

☆約8分のプレゼンが終わった。会場はひとしきり拍手の音が響いた。

☆なんというシナリオ。伏線からクライマックスまで。今年の広報活動は一味違う。

P.S.この「5×2」という探究活動こそ、本格的なプロジェクトベースド学習である。文科省のSGH構想を待つまでもなく、富士見丘は20世紀末から取り組んできたのである。

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