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ベネッセ 内閣府を美化 なぜ???

ベネッセ教育情報サイト 7月21日(月)12時0分配信 によると、内閣府の2014(平成26)年版「子ども・若者白書」の特集について、こう説明している。

■他国に比べて「自己有用感」が自己肯定を左右している

調査報告書は、「自分自身に満足している」(自己肯定感)に対して、「長所」「主張性」「挑戦心」「負の自己有用感」などの関連を統計的に分析しています。各国の若者とも自己肯定感の高さに最も強く関連しているのは「長所」で共通しています。ところが次いで影響しているのは、他国の若者の場合、「主張性」と「挑戦心」だったのに対して、日本の若者は自分が社会や他者の役に立っているという「自己有用感」でした。この結果について報告書は、他国の若者は自分自身に対する自己評価で自己肯定感を得ているのに対して、日本の若者は自分以外の他者評価で自己肯定感を得ている、と推論しています。.

■教育改革の施策で改善を目指す

諸外国と比べて日本の若者の自己肯定感が極端に低いことは間違いなく、教育改革の中で改善していく必要があります。しかし、日本と他国の若者では自己肯定感を判断する基準が異なるならば、教育改革として取るべき施策もまた変わってきます。若者が自己肯定感を得る要因や背景は国によって異なるという視点を見落としてはならないでしょう。

☆一方内閣府のまとめた調査報告書にはこうある。

日本の若者は,日本人としての誇りは高く,自国のために役立ちたいと思う者も諸外国と比べて多い。一方,「自らの参加で社会現象が少し変えられるかもしれない」と考える若者はそれほど多くない。日本のために何らか役に立ちたいのだけれども,具体的にどのように関与できるのか,また,自らの社会参加により具体的に社会を変えられるのかについては確たる意識を持つことができていないことが示唆される。分析結果をみると,自らの参加により社会現象を少しは変えられると考える若者は,自国のために役立ちたいという思いが強い。(図表33)
これらから,子ども・若者の社会形成・社会参加を促進する取組の重要性が示唆される。若者が主体的に社会の形成に参画しその発展に寄与する態度を身に付けるため,社会形成・社会参加に関する教育をはじめ社会形成への参画支援を一層進めることは,誇りある自国に役立ちたいという若者の思いにも応えることになるであろう。

☆つまり、ベネッセの「有用感」とは内閣府の「自国のために役立ちたい」という意識のことを指している。

☆これは、そのまま社会のために役に立ちたいという「有用感」と同じなのだろうか。

☆むしろ、社会に参加できていない、自分が社会にかかわっても社会現象を変えることはできないという意識こそ、「有用感」も低いということではないか?

☆テレビ番組のアンケート調査がどこまで信ぴょう性があるかどうかわからないが、集団的自衛権について支持しない方が多い。

☆「自国」といったとき、戦争への道を開く国を自国とみるか、戦争を放棄する国を自国とみるかでは、まったく違うだろう。

☆したがって、ベネッセの「日本と他国の若者では自己肯定感を判断する基準が異なるならば、教育改革として取るべき施策もまた変わってきます。若者が自己肯定感を得る要因や背景は国によって異なるという視点を見落としてはならないでしょう。」はもっともらしいけれど、その前に教育改革をどちらの国で行うかによって全く別のものになるということにマスクをかけている。

☆もし、戦争に道を開く道をよしとする国という前提で、教育改革をするなら、自己肯定感を、そういう方向で支える教育となる。

☆今、「自己肯定感」が低いのは、日本という国や社会の構造が自分に合わないという兆候だと捉えたほうが現実的(真実)ではないだろうか。問題は自己肯定感の基準ではなく、国家の基準である。

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