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受験生のみなさん 自分を変える学校組織を探す季節です(2)

☆中土井僚さんは、次のように語っている。

「変化のスピードは加速し、問題はますます複雑化し、先行きが不透明になっていっている。そして、複雑な問題に対応できずに組織が逃走し、社員の心はバラバラになり、やがて崩壊していくという現象が起こっているのだ。私はこのような時代を『組織“大迷走時代”』と呼んでいる。」

☆これは学校の世界でも同じ。学校の回りの変化のスピードは加速している。今までのように偏差値順に大学を選択していれば、その順位に応じて仕事にありつけるという見通しはまったくたたなくなった。先行きはなるほど不透明。

☆グローバルな時代は、国内だけに通用する序列やルールをあっさり通過してくる。個人の価値観が重視されるようになった。ところがこの個人の価値観は多様で、一つひとつに対応していくことはあまりに複雑で、できればニーズを単純化したい。東大や医学部を頂点とする学歴ピラミッドで椅子取りゲームをすることが価値あると思ってほしい。できるだけ単純化したいというのが、従来型の学校である。

☆しかし、海外の大学で、世界ランキング100位以内の東大・京大級の大学に進学することは、また別の進学システムだから、そちらに目が向いてしまうのを止めることができない。

☆しかも、2030年前後から、今の仕事の半分以上は消滅しているというのだから、今ある仕事のスキルの基礎を育成してきたカリキュラムそのものが役に立たないおそれがある。いや役に立たない。だから来年から徐々に学習指導要領がグローバル教育を盛り込む動きになっている。感性×知性×倫理のグローバルバージョン。以前のように知識と規律だけの教育は役に立たないのである。

☆受験生のみなさんの目標も多様化し、みなさんが学ぶカリキュラムもイノベーションが求められるようになった。課題は多重に多様化し複雑な問題に学校は直面している。

☆それを直視するかしないで逃走してしまうか。とりあえず、あと10年くらいは学歴ピラミッドでサバイブできるからという口実のもとに持続可能性に賭ける学校は、今度はそこに属する若い優秀な教員のモチベーションの火を消し、そこを彼れらが去ってしまう流れができる。教員の心がバラバラになるだけではなく、それぞれバラバラにイノベーティブな学校を求めてリクルート活動をするのである。

☆今年の大学合格実績がよかったから、その学校はこれからもよいだろうか?今年の実績は6年前あるいは3年前に一丸となっていた教師の手腕である。しかし、その教員の心がバラバラになっているとしたら、あるいはそれどころかリクルート活動で雲散霧消している実態があるとしたら、どうだろう。

☆もちろん、立ち直ることができるのが組織である。しかし、やったとしても立て直しには3年は最速でかかる。

☆全く新しい学校にするというのなら、1年で不死鳥ははばたくが、従来のバラバラになった教員の心を一つにしながらというのでは、時間は長大だ。

☆そんな「大迷走」している学校を選ばないためのレンズを形成する必要があるというのを了解するのは、そう難しいことではないだろう。

☆「大迷走」している学校は、協力・信頼・コミュニケーションがないくなっている。互いに猜疑心が旺盛になり、ネガティブな雰囲気が蔓延し、鬱屈した雰囲気になる。そんなところが、受験生のみなさんにとって、ありのままの自分を見出し、未来へはばたく跳躍台になるはずがないことは、火を見るよりも明らかである。

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