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「東京都私立学校展」開催中!(2)

☆文化学園大学杉並は、校長、教頭、事務長も総出で、相談ブースで同校の新しいグローバル教育システムについて説明した。

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☆この新しいグローバル教育は、まだまだ多くの受験生が気づいていないが、IB(国際バカロレア)レベルのシステム。文科省がIBを普及しようと躍起になっているが、まだIB教育も全国で知られているわけではない。まして同校の新戦略に気づくアンテナを持っている人は少ないだろう。それだけに、気づいた人はなんてラッキーなのだろう。

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☆同校の名誉校長野原明先生も応援にかけつけていた。先生は、元NHK解説委員でもあり、日本の教育の全体像を語る論者として様々なセミナーで引っ張りだこ。

☆野原先生は、私立学校を取り巻く情勢が厳しいことをきちんと認識するところから、私立学校はふんばらなければならないと警鐘を鳴らす。

☆少子化や長引くデフレだけが厳しい環境なのではない。もちろんそれらは厳しい環境ではあるが、部分的な話。それよりも、私学の教育の質を問われている時代なのだという認識が重要だ。

☆公立の中等教育学校や有力な都立高校では、IBのDPを導入しようとしている。この教育の威力はものすごいが、IBでなければその効果を発揮できないかというと、これはまた違う。

☆私立学校の教育の質の作り方によっては、十分に太刀打ちできるし、それ以上。特に日本の公の機関が教育を輸入する場合、文化や背景思想を切り捨て、スキルの部分を移植するから、逆に心配なのである。

☆技術なき思想は空虚だが、思想なき技術は愚かだからと。グローバル教育の土台は、ことば。ことばの教育と英語教育は違う。ことばの教育は、英語も日本語も、多言語も含まれる。そういう意味では、日本語のしっかりとした学びが、ことばを学ぶモデルになる。そのモデルを切り捨ててしまっては、IB教育も砂上の楼閣。

☆ことばは、表現と思想の関係を学ぶことである。大学入試の現代文の勉強では、表現を学ばないし、思想も断片にすぎない。ものごとの全体像をイメージし、それを表現する学びが圧倒的に不足している。

☆それが英語になったら、急に回復するということはないだろう。公立学校のグローバル教育が脅威だからだと、私立学校が右往左往しないで、ことばのリベラルアーツという教育の根源について議論を深めることを忘れてはならない。

☆思想なき技術が、愚かな歴史をつくってきたことは、近代の影の歴史を振り返れば明らかである。同じ過ちを犯さないためにも、教育の根源部分を忘れてはならないということ。多くの参加者とのやりとりの渦の中、野中先生の話は一瞬であったが、たしかな根源的な意志が伝わってきた。

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