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クリエイティブコンフィデンス(2)

☆cfを創発させることは教育においても可能だろうか?もちろん然り。しかし、20世紀型教育においては、必要がなかったということもあるが、必要だと気づいた今日においても、20世紀型教育のままでは、それは難しいのである。

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☆欧米では、大学の理論と初等中等教育の現場はコラボレーションができていて、かりにデザイン思考のワークショップを教育現場に持ち込んでも、うまくつながる。

☆それは、生徒の評価という観点で接点があるからである。もちろん、欧米も20世紀型教育の学校もあり、そこでは日本の20世紀型教育と同じように問題がある。

☆しかし、ICT導入というエンドユーザーに対する意識が高い21世紀型スキルを導入している学校やフィンランドに象徴されるように、あるいはIBに典型的なように、ヴィゴツキーの最近接発達領域の認識が明快なところでは、エンドユーザーの発想と重なり、デザイン思考によるcf創発教育は大いに可能なのである。

☆ところが、日本の20世紀型教育の評価方法は、得点や偏差値だから、ヴィゴツキーの最近接発達領域を明快に意識してカリキュラムを組めない、いや組まない。それに、ICTも生徒がエンドユーザーという意識がないから、危機管理ばかりが優先し、デザイン思考によるcf創発という発想は生まれてこない。

☆そもそも講演やワークショップの研修も、生徒というエンドユーザーにつながる痒いところに手が届くようなプログラムではなく、学習理論の理解促進で止まっているから、参考になると思って学校に戻っても、現場でどうやって使ってよいかわからないのである。

☆まして、ワークショップをそのまま生徒に追試してみても、さっぱりということになる。それゆえ、創造的才能教育などは、不要だということになるが、もともと20世紀型教育、とくに一方通行型授業、同調圧力型教育のシステムに問題があるという相対化ができていないことに気づいていない。

☆しかしながら、デザイン思考は、そこにこそ役立つはずなのだ。気づきを生み出すワークショップのはずなのだ。それなのに、そうならないのには、実は理由がある。

☆いずれにしても、結局は研修をしても、現場ではなかなか使えず、教師と生徒の経験値だけが閉塞的に回転し、出来る生徒は出来るが、そうでない生徒はそうでないという悪循環が起きているのが20世紀型教育。

☆進学指導重点校や公立中高一貫校はある程度選抜されているから、20世紀型だとしても大学受験学力はなんとかなる。また、心ある教師が創造的才能教育を実践できる余裕はある。

☆一方私立学校は選抜されても、偏差値ランキングで学校の序列ができる。偏差値が高い学校ほど20世紀型教育をやっていて問題に気づかない。偏差値が高くない学校は、この悪循環から抜け出るためにイノベーションを創発しようとするから、21世紀型教育のデザイン思考をフルに発揮することになる。

☆日本における21世紀型教育のイノベーションは、そのような偏差値が高くない学校による下剋上インパクトの運動である。

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