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クリエイティブコンフィデンス(1)

☆「クリエイティブマインドセット~想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法 」(デイヴィッド・ケリー&トム・ケリー(著 千葉 敏生訳) を読んだ。刺激的だった。

☆原題は、“Creative Confidence: Unleashing the Creative Potential Within Us All ”で、クリエイティブ・マインドセットよりも、クリエイティブコンフィデンス(以降cf)をキーワードとして考えてみたい。

Cf

☆おそらくコンフィデンスは日本語化していないので、マインドセットという心理学ではそのまま使っている訳語を邦訳の題にしたのだろうが、マインドセットだと何をセットするのか間接的なのだ、やはりコンフィデンスという自信そのものを直接表現するキーワードを使っていたっほうがよいのではと思う。

☆cfとは、タイトルにあるように、私たちみんながもっている創造的潜在能力を爆発させることである。

☆翻訳者千葉氏によると、あるシンクタンクがアメリカ人、イギリス人、ドイツ人、フランス人、日本人1000人ずつ都合5000人にアンケートリサーチをしたという。その結果、日本人以外は、クリエイティブな国のナンバー1は日本だと回答したという。

☆一方、自分はクリエイティブかという質問には、日本人以外はクリエイティブだと自己認知している割合が多いのに、日本人は極端に少なかったと。

☆デザイン思考のコンサルやサポートをしているケリー兄弟がかかわっているIDEOやdスクールは、思考デザインビジネスのターゲットを日本に照準をあてるのは、そういうことだろう。

☆東大にiスクールができたのも、ケリー兄弟の影響だし、実際にディビッドはサポートしているようだ。

☆すでに、今世紀初頭にリチャード・フロリダ(トロント大学)は、クリエイティブクラスという第4次産業に相当する概念を展開。クリエイティブ・シティの開発に大きな影響を与えた。フロリダも、日本にはクリエイティブピープルはたくさんいるのに、クリエイティブクラスとして企業が成立していないと語っていた。

☆そういうこともあり、教育にまで降りてこなかった。しかし、今回、理論書ではなく、デザイン思考のワークショップという実践的な動きがでてきたので、教育にも影響を与える可能性がでてきた。

☆もちろん、cfはイノベーションを創発するから、企業には大いに影響を与えている。そもそもジョブスに影響を与えてチャンスをつかんだデザイン思考の中核アイデアだから、今後は東大―企業という中で大いに力を発揮するだろう。

☆そして、ここまでくれば、中等教育レベルにも降りてくるのではないかと思う。実際、アクティブラーニングとかPBL(プロジェクト型学習)が、グローバル教育や21世紀型スキル、SGH(スーパーグローバルハイスクール)の流れに乗って、やっとトレンドになりつつある。これはデザイン思考のワークショップと重なる部分が多い。

☆私自身は、1997年に岩永先生編著の「創造的才能教育」という本に参加させていただいたので、それ以来創造的才能をいかに創発するかはライフワークになっていた。HondaのPBL型の宿泊探究学習のプログラムのアドバイザーの機会もあり、ますます創造的才能教育は可能であると確信をもってはいたが、「脱ゆとり学習指導要領」で一端はあきらめかけていた。

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☆しかし、2010年ころから、グローバル教育、21世紀型教育という流れが大きくなり、再び創造的才能教育はありだなと21会の事務局をさせていただきながら確信している昨今。そんな矢先、「クリエイティブコンフィデンス」の本に出会った。

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