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工学院大附の理科教師との対話 ソフトパワーの基礎づけ

☆工学院大附(以降「工学院」)の物理の先生、生物の先生、化学の先生と対話した。先週土曜日、学校説明会で、工学院は、思考コードを公開した。

☆まだまだ企業秘密であるから、ここでは発表しないが、IBやSGHを乗り越える思考力育成のためのカリキュラムイノベーションを本気でやっていることがわかるプレゼンテーションだったようだ。

☆おそらく、10月12日(日)第3回21会カンファレンスで、平方校長が「第三の評価」というタイトルでスピーチをすることになっているから、そこで広く発表するつもりでいるのだろう

☆それにしても、この思考コードは、考える広さと考える深さのモノサシであるから、工学院の先生方と、生徒の学習状況、授業の深度、学びの評価など、教科横断的・分野横断的にシェアできる。

☆正方形のコードであるから、たとえば、もし知識を一方的に講義しているだけの授業だと、先生方は、自分でその正方形のコードの面積が小さいということに気づき、次回は何を改善すべきかエビデンスやデータに基づいて振り返ることができる。

☆だから、工学院で行われている授業リサーチの振り返りでは、教科を超えて、思考コードに従って、プロトタイプのリファインを議論できる。モノサシがあるから、なんとなくとか、勘や好き嫌いで話し合うようなことはない。

☆もちろん、議論の最中にクエスチョンゼロを発動して、モノサシのゆがみを修正するときもある。授業の精度があがれば、モノサシの精度もあがる。

☆今朝は、工学院の物理、生物、化学のそれぞれの先生方と東大の入試問題を思考コードによって分析をした。一般入試と帰国生入試の問題を活用した。

☆コードに振り分ける時、1つひとつの問いに対し、思考過程について話し合う。するとその結果思考コードが決まる。ブルームがタキソノミーをつくるときに行った手法でもある。

☆すると、東大の一般入試の問題は、工学院が設定する思考コードの3分の2を要する。MARCHレベルの大学は、2分の1で十分なのに。

☆しかし、帰国生の問題を分析した時、先生方は、一目見て、思考コード100%を活用しなければならないことに気づいた。

☆かくして、ハイブリッドインターやIBレベルの学びを実現しようとしたら、東大の問題ができるだけでは、不足していることが改めて認識できた。

☆では、どうするか?問いそれ自体を自ら立てられる学びと言えば、やはりIBのTOKやEE級のカリキュラムを開発しなければならない。そこがないグローバル教育は、空虚であると確認し合った。

☆学びのモノサシを確立しながら、議論できる教師がいる学校。それが工学院である。すでにすべての教科(体育、家庭科、司書教諭も含む)の先生方と議論できているのである。

☆この思考コードの重要性について気づいている学校は、今のところ21会校以外にないというのが日本の教育の現状である。もちろん、欧米のグローバル教育では当たり前であるのに・・・だ。

☆「本間さん、21世紀型教育を試みている学校は、他にもたくさんあります。もっと紹介してくださいよ」とある業界人が語りかけてきた。そこで模擬試験やテキスト、評価のコード分析に基づいた質的評価について尋ねてみた。

☆すると、「相変わらず難しい事しか言わないんですね」と踵を返して去っていった。ソフトパワーは五感ではとらえられない。それをいかにゲットするか?それがコードなんだよ。望んでいるのになぜ捨てるのか残念である。たしかにその氏がかかわっている学校グループは没している。

☆しかし、日はまた昇る。はやくパラダイムシフトをするとよいのに。そのときは、もちろん大いに応援する用意はある。

☆いずれにしても、工学院のような思考コードを介して議論できるソフトパワーのある教師が集積している学校がサバイブできるのは間違いない。

☆そして、最近首都圏模試のメンバーやNTSのメンバーとも思考コードについてディスカッションしている。

☆代ゼミが20世紀型試験システムを一掃して、新たな局面を開こうとしているのもここに焦点をあてようとしているからだろう。

☆教育はいわゆる御三家や学校の周縁から静かにダイナミックに変わり始めている。高感度なセンサーを持っている受験生の保護者を讃えたいと思う。

☆なぜなら、あなたの学校選択への意志が子どもの未来を確実に開くからである。

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